“新しい景色”を生むスキンケア
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“新しい景色”を生むスキンケア
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ナチュラル&オーガニックのスキンケアブランドとして2023年に誕生した「newscape(ニュースケープ)」。ブランド名は“New + Scape=新しい景色”を意味し、「新たな景色との出合い」を届けたいという想いが込められています。自然由来のやさしいテクスチャーに加え、無香料へのこだわりも特徴的。newscapeは、化粧品業界にどのような“新しい景色”をもたらすのでしょうか。

ナチュラルコスメでアトピーが改善した

newscapeは日本にオーガニック・ナチュラルコスメを広めた先駆者、小木 充(おぎ みつる)さんによる新しいサステナブルビューティーブランド。伊勢丹BPQC(現在のビューティアポセカリー)の立ちあげに携わり、「コスメキッチン」などを展開する株式会社マッシュビューティーラボで取締役副社長を務めた後、独立。2023年にnewscapeを創設しました。

「20年ほど前に、仕事で訪れたニューヨークのホールフーズ・マーケットで、約2時間のカウンセリングを受けました。私は生まれつきのアトピーに悩んでおり、カウンセラーに自分に合った自然由来の化粧品やサプリメントを紹介してもらったのです。その結果、わずか3週間で驚くほど改善が見られ、オーガニック・ナチュラルコスメの力を実感。この体験が私の原点となり、その後はご縁もあってマッシュビューティーラボでは『コスメキッチン』や新業態・新ブランドの立ちあげに携わりました。日本にナチュラル・オーガニック化粧品市場を築き、成長を支えるお手伝いができたことは幸運でしたし、やりがいがありました」

香りがないとは、自由ということ

「年間22兆円以上の廃棄問題を抱える化粧品業界で新ブランドを立ちあげるにあたって『その意義とは何か』と考えたとき、誰も手がけていない、新たな価値観を提案したい。誰も見たことのない世界、自分自身も驚けるようなものを生み出したい——そう思ったんです」と語る小木さん。newscapeには、化粧品業界の常識を覆すような独自のこだわりと仕掛けが詰まっています。

まずは、徹底した自然由来へのこだわり。ハダカムギ葉汁やセイヨウノコギリソウエキスといったオーガニック植物エキスを配合し、全成分の役割・原料由来・原料の原産地まで完全に可視化しています。さらに、全製品をあえて「unscented(限りなく香らない無香料)」にすることで、ジェンダーレスかつ幅広い世代が使いやすいプロダクトに仕上げています。「香りのないものを作ってみて驚いたのは、香りがないことでこんなにも自由になれるんだということ。使う人によって感じ方が変わるので、まるで現代アートのように、その人自身の感性に委ねられるんです」と、小木さんは自信を見せます。実際に化粧水を手に取ってみると、本当に香りがなく驚かされました。化粧品でありながら限りなく「無」に近いこの感覚は、新鮮な体験です。

柔軟な発想力で環境に配慮

化粧品容器の製造においても、環境配慮を徹底。全商品の容器に植物由来のバイオマスPETを使用し、一部の容器ではプラスチック製品の焼却時に発生するCO2を削減するという日本初の技術を取り入れています。また、化粧品業界では、一般的に製造時に約20%の容器が廃棄されてしまうそうですが、newscapeでは廃棄分を什器や備品に再活用することで、廃棄率を約11%に抑えています。

新発売となった化粧水「メロービューティートナー(PC)」。スキンケア製品に世界で初めて紫キャベツエキスを配合した新処方のアイテムですが、その誕生のきっかけには環境配慮にまつわるユニークなエピソードがありました。

「ある時、容器のキャップを100%リサイクルできる業者を見つけたんです。いろいろな素材が混ざるため、細かい色の指定はできないが、黒に近いグレーあたりになると聞いていました。ところが仕上がった色はなぜか紫色。他のラインアップと並べるとずいぶん毛色が違うので困りました。廃棄しては本末転倒になると悩んでいたところ、女性ホルモンにアプローチする紫キャベツエキスの存在を知ったのです。開発を進めながら、パッケージと成分のイメージがピッタリ合うことに期待をしていました。あくまで“すてきな偶然”ではありましたが、結果的に化粧品としても良いものができ、パッケージも良い形で活用することができました」

環境への配慮を追求しながらも、柔軟な発想で新たな可能性を生み出していく姿勢に、小木さんの情熱とたくましさが伝わってきます。

製造原価を1円単位で公開

そして最も驚かされたのは、外箱や内容物、容器、化粧箱それぞれの製造原価を1円単位で開示している点。

「原価を隠す必要があるのだろうか? と考えました。また、製造原価を詳しく記載することで、『容器って意外に高いんだな』ということや、化粧品を構成する要素について考えるきっかけをお客様に提供できるのではないかと思い、公開を決断しました。製造原価開示は原料メーカーや製造工場の承諾があってこそできたことなので、本当に感謝しています」

パッケージに記された「お客様は、本来いくらで出来ている製品を購入しているのかを“知る権利”を持っている」という文言には、思わずドキッとさせられました。こうした取り組みからも深い気づきを与えられ、新たな景色を見せてもらったように感じます。

スキンケアは未来の自分への投資

メンズ美容が注目を浴びるなか、化粧品やスキンケアに関心を持つ男性が増えてきています。長年化粧品業界に携わってきた立場から、男性のスキンケアについてどのように考えているのでしょうか。

「肌の健やかさはビジネスパーソンにとって清潔感を保つために欠かせない要素であり、外出時のモチベーションにもつながります。自分に対して張り合いを持つことに繋がるし、より積極的に日々を過ごすこともできると思います。特に40代、50代の方々が10年前の自分の写真を見て『老けたな』と感じないためにも、スキンケアは欠かせません。未来への投資となると考えています」

まずは汚れを落とし、潤いを与える

現在のラインアップは、天然由来成分100%処方のクレンジングフォーム、洗顔フォーム、化粧水、水溶性美容液、乳液、保湿クリーム、オイル美容液、導入美容液。スキンケアに慣れていない男性にもおすすめなのが、洗顔フォームと化粧水です。

「皮脂や脂などを取り除くことはスキンケアの基本ですが、男性は汚れや匂いを気にしすぎるのか、顔をゴシゴシ洗って肌に摩擦を与えてしまう方が多いようです。しかし、肌のことを考えるとあまり強く刺激しないほうが良い。この洗顔フォームは泡で出てくるので、肌を摩擦しすぎることなく安心して顔を洗うことができます。洗顔後のツッパリ感もなく、しっとりとした仕上がりはどなたでも心地良く感じていただけると思います。また化粧水は全身に使えるのが特徴で、非常に万能です。香りがないので、頭皮の乾燥対策にも使えます。男性は化粧品をあまり“浮気”しないことが多いと思うのですが(笑)、このアイテムも手放せなくなる存在になれたらうれしいですね」

健康であることは美しい

インタビュー後、「実は気が小さくて、何かを始めるときはビクビクしているんです。でも、みんながまだ気付いていないことに挑戦して驚かせたい」と続ける小木さん。ブランド開発の背景には表層的な見た目の話だけではなく、「美しいとはどういうことなのか」という根源的な問いに向き合う姿勢を感じます。自分が快適で、毎日を機嫌良く過ごすこと。環境に対しても物作りに対してもオープンなスタンスを取ることで、顧客や社会との関係を構築する。ブランドとしての健全さは、美しく健康でありたいと願う人々の背中を押してくれる気がします。パッケージや香りでごまかさず、ありのままの良さを伝えるnewscape。小木さんの挑戦が、私たちにどのような景色を見せてくれるのか楽しみです。

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セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://newscapecosmetics.com/

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