リージェント セブンシーズクルーズの船の中でもラグジュアリーが際立つ、セブンシーズエクスプローラー。クルーズ船最大のバルコニーを備えるオールスイートの客室と心躍る船内体験、そして寄港地でのエクスカーションプログラムが魅力です。2016年にモナコ公国のシャルレーヌ公妃によって命名されて以来、ラグジュアリークルーズの名声をほしいままにしてきた客船が、ついに日本にもやってきました。「東京国際クルーズターミナル」に到着した「セブンシーズエクスプローラー」の船内見学と、2023年1月にアジア太平洋地区副社長 兼 ジェネラルマネージャーに就任したリサ・パイルさんにお話をうかがいました。
世界的なパンデミックもようやく落ち着きを取り戻し、これまでの鬱憤を晴らすかのように連日海外旅行の情報を見かけます。とりわけ、クルーズトリップは海に囲まれた日本の旅行好きにとって憧れの旅。なかでも、広い客室と高いスタッフ比率を確保した中型のラグジュアリークルーズが人気のようで、「そろそろ……」というムードが高まっているように感じます。そのカテゴリーを牽引するブランドのひとつが「リージェント セブンシーズクルーズ(以下、リージェント)」。現在世界中を巡っている5隻の船は、すべての客室がスイートルーム仕様となっており、洋上で最大級のプライベート空間とゲスト一人に対するスタッフの多さが特徴です。リージェントを代表する客船「セブンシーズエクスプローラー」が、2023年3月14日に「東京国際クルーズターミナル」へ初めて寄港するということで、船内見学にお邪魔しました。日本におけるラグジュアリークルーズの幕開けです。
船内に足を一歩踏み入れると、吹き抜けのメインエントランスに巨大なシャンデリアが迎えてくれます。「この船は生涯で最高の船旅を送るために生まれました。日本で初めてご紹介できることをうれしく思います」と、リージェント セブンシーズクルーズのアジア太平洋地区副社長であり、ジェネラルマネージャーを務めるリサ・パイルさんは話します。フロアには4,000平方メートルを超える大理石がふんだんに敷かれ、パブロ・ピカソやマルク・シャガールなどの絵画コレクションが館内を飾ります。その豪華さは“洋上の迎賓館”とでも呼びたくなる迫力。さらに7つのレストランに2階建てのシアター、フィットネスやスパ、プールなどのウェルネスまで、最上級の設備がそろいます。
この船を特別な存在にしているのが、この船にひとつだけの空間「リージェントスイート」です。412平方メートルというクルーズ史上最大級の空間には、リビングとダイニング、2室のベッドルームに加えて、サウナを備えた室内スパまでそろっています。「お部屋から出ることなく、毎日でもトリートメントを受けていただけます。そのほかのご要望は専属のバトラーが対応させていただきます」と、リサさん。ほかにもすべての寄港地でドライバー付きの専用車が用意されるなど、そのサービス内容を考えると1泊100万円のコストは決して高くありません。実際にリージェントスイートは、発売開始から早い段階で予約されることが多く、今回リージェントスイートに宿泊したゲストはオーストラリアからの59泊を過ごしたといいます。
船内には5つのスペシャリティレストランを含む、全部で7つのダイニングとカフェが用意されています。予約不要でいつでも気軽に訪れることができるメインレストランが「コンパスローズ」。ヴェルサーチのショープレートに目を奪われますが、サービスの本質はもっと深いところにあります。例えばプラントベースのメニューなどは、近年のゲストニーズに応えたもの。できたての料理をいつでもルームサービスとしてオーダーできるなど、ゲストの好みに合わせたサービスが人気です。ほかにも天気の良い日は「プールグリル」でランチをしたり、ステーキハウス「プライム7」で絶妙な焼き加減のリブを堪能したり、はたまた「パシフィックリム」でアジア料理を楽しむなど、食の魅力は多彩です。さらに、シェフから料理の手ほどきを受ける「カナリーアートキッチン」も人気とのことで、滞在中に料理の腕を磨くのも一興。寄港地ごとにローカルフードをオーダーメイドできるツアー「グルメエクスプローラー」と組み合わせれば、食の冒険は無限に広がりそうです。
これらのサービスはすべて滞在費に含まれており、ひとたび乗船してしまえばクレジットカードを出すこともカードキーを見せる必要もありません。スペシャリティレストランでの食事やシアターでのエンターテインメント、ジムでのウェルネスプログラムなど、船の上では何をするのも思うがまま。さらに、世界各地の寄港地で提供されるエキサイティングなプログラムも無制限というから驚きます。このフリーエクスカーションサービスは、数あるクルーズブランドの中でもリージェントしか提供していません。コンシェルジュスイート以上のカテゴリでは、乗船前に地上のホテルで1泊できるなど、旅における“かゆいところ”に手の届いたサービスは一度体験したらクセになる快適さ。旅で叶えたかったことだけに集中できるのは、リージェントを選ぶ最大のメリットだといえそうです。
セブンシーズエクスプローラーはクルーズ船の中では決して大きい方ではありません。しかし、定員数を746人と絞り、スタッフの比率を上げることで上質なサービスを可能にしています。当然、客室も十分な広さを確保できるため、すべての客室が海側を向き、すべてのゲストがバルコニーから移りゆく景色を堪能できます。スイートタイプのキャビンはレジデンススタイルの内装で統一され、デスクで仕事をしたり、ソファで本を読んだり、そのリラックスした滞在はホテルというよりも自宅での寛ぎに近い雰囲気です。旅行中の食事管理に役立つメニューをスパが監修するなど、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応し、常にアップデートされている様子がうかがえます。今後のクルーズの展望について、改めてリサさんにお話を聞いてみました。
「近年のクルーズ業界は、多様化するニーズに合わせて多くの選択肢を提供しています。しかし、クルーズの魅力は休んでいる間に船が移動することで、疲れることなく毎朝違う景色に出合えることです。もともと私はホテル業界で働いていたのですが、これはクルーズでしか体験することができません。一度荷物をほどけば、寄港地ではまるでその街の住民のように身軽です。帰ってくれば部屋は綺麗に整えられていて、その日の体験を振り返りながらおいしい食事と一緒にグラスを傾ける。コスト面でも、食事や移動などの実費に加え、手配する手間を考えればこれほど効率的なサービスは見当たらないでしょう。しかし、クルーズを楽しんでいる人口はまだ世界のたった5%に過ぎません。コロナ禍以降は一人でゆっくりと旅を満喫されるゲストも増えてきました。短期間より長期間のツアーが人気で、広い部屋から埋まっていく傾向は旅への情熱を感じさせます。日本のゲストを迎えられることを心から楽しみにしています」
今回、初めてアジアに訪れ、日本の港に来たセブンシーズエクスプローラー。現在日本を巡るプログラムは16本が進行中で、いずれもソールドアウトしています。今後は日本発着のツアーもさらに増えるとのことですから、間もなく発表される2025年のプログラムに備えて旅の準備を進めたいところです。
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