国宝五城のひとつ「犬山城」の城下町として知られる愛知県の犬山エリア。雄大な木曽川を湛え、温泉地としても人気の場所に「ホテルインディゴ犬山有楽苑」が誕生しました。眼前に迫る国宝「犬山城天守」やホテルに隣接する国宝茶室「如庵(じょあん)」、城下町の育んできた豊かな歴史と文化など、悠久の時の流れと人々の営みを感じる犬山エリアならではの体験がありました。
写真/後藤 真一郎(PT Magazine)
「ホテルインディゴ」ブランドは、その土地の文化や歴史を取り入れたライフスタイル・ブティックホテルです。2020年1月開業の「ホテルインディゴ箱根強羅」、2022年2月開業の「ホテルインディゴ軽井沢」に続き、国内で3軒目となるのが「ホテルインディゴ犬山有楽苑」。「世界に同じ街が存在しないように、ふたつと同じホテルインディゴは存在しません」と話すのは、デジタルマーケティングマネジャーのレオ・フショーさん。
「高校時代から日本語を学び、日本の文化が好きで日本にやってきました。このホテルのユニークな点は、全てのスタッフが“ネイバー・フッド・ホスト”としてお客様とローカルに接しているところです。地域の魅力を掘り下げ、際立たせることで唯一無二のホテルになります。また、地域の活性化にも貢献できるだけでなく、ゲストにとっても地域に溶け込むという最も贅沢な体験ができるのです。日本が大好きな私にとって、まさに天職ですね」
愛知県の北端に位置する犬山市は、美濃と尾張を分ける木曽川沿いにあります。当時の交通の要衝である中山道と木曽街道にも通ずる立地にあることから、日本の戦国史に何度も登場する場所です。国宝「犬山城」は、織田信長の叔父、信康(のぶやす)が築城し、「小牧・長久手の戦い」で勝利した羽柴秀吉が入城、「関ヶ原の戦い」以降は徳川家の家臣が城主を務めました。国内で唯一現存する最古の天守閣は、まさに歴史の舞台そのもの。歴史好きや城マニアならずとも一見の価値があります。春には高さ8メートルの巨大な「車山(やま)」が13輛も繰り出す「犬山祭」、夏には1300年の歴史を誇る「木曽川の鵜飼」など、四季を通じて見どころがたくさん。城下町を歩いていると、その活気とあいまって、タイムスリップしたような気分になります。
エントランスを抜けると、水盤の向こうに犬山城を見上げることができます。手前の天井が低く抑えられているため、ロビーからの景色は実にドラマチック。館内を案内してくれたネイバー・フッド・ホストの水野 涼子(みずの りょうこ)さんによれば、「デザインされた空間と自然のコントラストが醍醐味」とのこと。隣接する有楽苑の由来でもある有楽斎が愛した竹と椿をデザインに取り込みながら、犬山祭の提灯や木曽川のモチーフを巧みに配します。156室ある客室はいずれもバルコニー付きで、大きなアートウォールが印象的です。
「まず、デザインの核となる“ネイバーフット・ストーリー”を導き出すことに重点を置いています。犬山では『犬山祭と城下町』を軸に浮世絵や古地図などを大胆に取り入れました。ユニークな『斜め壁』は、如庵を見てこられたゲストなら納得するはずです。この地域の魅力をきちんと掘り下げ、そのエッセンスを余すことなく盛り込むことで、ゲストはローカル体験の扉を開いてくれるのです」
さらに、犬山エリアは美肌の湯処としても知られています。江戸時代の儒学者である「荻生徂徠(おぎゅう そらい)」が、李白の「朝に辞す白帝彩雲の間」という詩から犬山城を「白帝城」と名付けた言い伝えにちなんで、「白帝の湯」と呼ばれています。アルカリ性で無色・無臭の泉質は柔らかく、犬山で唯一の天然温泉は肌がすべすべになると地元でも人気。露天風呂に浸かっていると、竹の葉を揺らす風の音が心地よく感じます。また、インターナショナルホテルらしく、フィットネスセンターが充実しているのも嬉しいところ。環境負荷に配慮したマシンが導入され、米国とドイツの森林から厳選した再生可能な木材を使用したデザインがユニーク。電源の必要ない水の抵抗を利用したマシンや自走式駆動のトレッドミルなどは、軽い運動で疲れを癒すアクティブレストに最適です。
温泉でリフレッシュしたらインディゴホームキッチン「車山照(やまてらす)」へ。ディナーコースは、地元の食材を取り入れたクリエイティブなアレンジ料理が魅力です。「インディゴ風カプレーゼ」は、一見普通の野菜スープのように見えて、実はモッツァレラチーズをトマトのお出汁でいただくというもの。お皿のふちに添えられたトマトのシフォンケーキを浸すことで独特の食感も楽しむことができます。シンプルな見た目とトリュフの香りが印象的な「卵黄のラビオリ」や、スパイシーなアクセントがクセになる「甘鯛のマカダミアナッツ揚げ」など、厳選された素材に予想外の演出が加わり飽きさせません。朝食は和食か洋食セットから選ぶことができ、3種類のスモークサーモンとフランスのベーカリー&カフェ「ゴントラン シェリエ」のパンなどがビュッフェ形式で提供されます。地元の新鮮な野菜に切りたてのハモンセラーノを盛り付ければ、朝からなんとも贅沢な気分。一日のエネルギーをしっかりチャージできます。
洋食だけでなく和食のお膳も人気で、「水が綺麗な土地の恵みを生かしています」と、日本料理の料理長、池田 正幸(いけだ まさゆき)さんは話します。
「以前この場所に立っていた『名鉄 犬山ホテル』時代から働いているので、かれこれ40年ほど犬山に住んでいます。ホテルインディゴの開業当初は洋食がメインで、日本料理一筋でやってきた私にはとてもいい刺激と勉強になりました。しかし、ご連泊のお客様や若い方からも和食の要望が増え、ご朝食だけでなくディナーにも和食のメニューを取り入れています。豆腐や漬物などの伝統的な料理ももちろんですが、冬はワカサギやイノシシも獲れますし、夏は天然の鰻も手に入ります。ぜひ、この場所でしか食べることのできない食事を楽しみにきてください。それが、料理人としてのネイバー・フッド・ホストの役割だと思っています」
翌日は朝食後に、散歩がてら隣接された「有楽苑(うらくえん)」へ。ホテルのカードキーを見せれば無料で苑内に入ることができます。有楽苑には国宝茶室「如庵」をはじめ、重要文化財の「旧正伝院書院」、古図をもとに復元された茶室「元庵」などがあります。春は桜、秋は紅葉に彩られ、世相から隔絶された静謐な時間が流れます。風雅な音色を奏でる水琴窟のつくばいが印象的な「弘庵(こうあん)」では、犬山焼の茶器と「有楽風」という和菓子とともに呈茶(ていちゃ)を楽しむことができます。波瀾に富んだ有楽の生涯に想いを馳せ、旅の一服を楽しむ。一息ついたら城下町から犬山城、「博物館明治村」など近隣の散策へと足を伸ばしてみましょう。
関東ではあまり馴染みのない犬山エリアですが、名古屋から名鉄線で「犬山駅」まで約25分。実は東京から2時間もかからないロケーションなのです。静かで長閑な雰囲気と見事な紅葉、そして澄んだ湯質の温泉が忙しい日々で疲れた身体に沁み入ります。ホテルインディゴでの体験は、フレンドリーで心地よいもてなしに満ちていました。地域の魅力を発信するためのネイバー・フッド・ホストという姿勢は、日本の隠れた名所に新たな光を当てる可能性を秘めています。「ホテルだけでなく、犬山という地域を好きになってほしい」というレオさんの言葉通り、帰るときには春の犬山祭で賑わう城下町を訪れたくなっていました。
通常料金から20%OFF
朝食付き
[ 対象客室タイプ]
ホテルインディゴスイート
有楽苑スイート
国宝犬山城ビュープレミアム
木曾川ビュープレミアム
[ 対象期間]
2023年1月10日(火)~12月22日(金)
※除外日:2023年4月1日(土)〜2日(日)、4月28日(金)〜5月6日(土)、8月10日(木)〜15日(火)
[ 対象条件]
お電話での予約のみ受付
ご予約の際に、「PTマガジンを見た」とお伝えのうえ、対象カードでお支払いください
[予約方法]
下記のお電話番号からお申し込みください
ご予約電話番号:0568-61-2211(代表)
[対象カード]
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスR®・カード
〒484-0082愛知県犬山市犬山北古券103−1
Tel. 0568-61-2211
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://inuyama.hotelindigo.com/