2023年10月に北海道・富良野に開業したNOZO HOTEL(ノゾホテル)は、富良野エリアのダイナミックな自然を堪能できるホテル。サイクリングツアーやナイトウォッチングなどの豊富なプログラムと、大自然を舞台にしたアクティビティをサポートする充実した設備は、それぞれの季節にあわせた北海道の新しい魅力を提案しています。地域が一体となってエリアの魅力を伝える旅のスタイルは、富良野の新しい魅力に気づかせてくれました。
春は新緑、夏は避暑にカラフルな花畑、秋は紅葉、冬は極上のパウダースノーと、豊かな自然を求めて通年を通して人気の高まる北海道。ニセコを筆頭に、各地で特徴を活かした魅力を発信しています。旭川空港から車で1時間ほどの場所にある富良野エリアもそのひとつ。十勝岳連峰から夕張山地を望み、どこまでも続くなだらかな丘陵地帯の美しさは人々を圧倒します。周辺の美瑛町も含めると有名な観光名所も多く、岩の割れ目から伏流水が流れる「白ひげの滝」、アルミニウムを多く含んだ地下水によって幻想的な景色を生み出す「青い池」、お馴染みのラベンダー畑などの景勝地がインバウンドをはじめとする多くの観光客を惹きつけています。そして、最近では生産者を訪れて農業体験をするファームビジットや料理体験、大自然を舞台にしたパラグライダーやラフティングなどのアクティビティも人気で、このエリアはまだまだ奥深い魅力を秘めていそうです。
そんな雄大な北海道を堪能できる施設として2023年10月に開業したのが「NOZO HOTEL(ノゾホテル)」。2021年に閉館した「ニュー富良野ホテル」を改修したもので、78室のさまざまなタイプの客室にオールデイダイニング、暖炉を備えたバーラウンジ、イベントスペースなど豊富な施設を揃えて生まれ変わりました。最大の特徴は周辺のコミュニティと一体となり、地域資源を最大限に取り込んでいる点です。2024年には「デジタルデトックスプログラム」と題して地域サプライヤーと協力しながら夏のフルーツや野菜を収穫したり、秋のアクティビティを提供するなど、さまざまなプログラムを展開。こうした取り組みは団体の大型ツアーだけでなく、FIT(Foreign Individual Traveler/外国人個人旅行者)を中心に注目が集まります。地域へ溶け込める“没入感”がホテル選びの基準となっている今、独自のアクティビティコンテンツが魅力的です。
「ノゾ」というユニークな名前は日本語の「望み(Hope)」に由来しており、ゲストに土地の魅力や豊かな自然を提供し、“Hope”を感じてもらいたいという想いが込められています。さらにすべての施設には、レストランの「Shirakaba」や「Buna BAR」など大自然にちなんだ樹木の名前が付けられ、「文化」や「自然」にフォーカスしたホテルのコンセプトが表現されています。
内装デザインはイギリスの「GAグループ」のマレーシアスタジオによるもので、モダンでありながら自然素材を取り込んだ空間はモダンなロッジのようなリラックスしたムードに満ちています。館内を案内していただいたスタッフのニーナさんによれば、「ネーミングには、家族や友人たちだけでなく、ゲスト同士も大切な時間を過ごしてもらいたいという想いが込められています」とのこと。ラウンジで本を読んだり散歩へ出掛けたり、客室だけでなくエリア一帯でくつろぐことができます。
ビジョン・ステートメントに「今この瞬間をより良く生きる」と掲げているNOZO HOTELでは、活動的なゲストの旬なニーズに応えるプログラムが充実。隣接している「富良野スキー場(北の峰ゾーン)」だけでなく、季節ごとの楽しみ方をアピールしています。夏にはサイクリングやハイキング、カヌーやナイトウォッチング、冬には犬ぞり体験やワカサギ釣り、雪の森探検など、“今しか楽しめない”アクティビティプログラムが人気です。さらに、この地域では唯一となるジムスペースや大浴場の「Sugi SPA」など、ウェルネスな設備も充実しています。アクティビティ後のアクティブレストだけでなく、サウナやジムでのリフレッシュは旅の活力に欠かせません。活動的なインバウンドの長期滞在が多いというのも頷けます。
そして、旅の拠点を支えるのがインターナショナルなスタッフたち。「Farm to Table」をテーマにしたオールデイダイニング「Shirakaba」では、ビュッフェスタイルをベースに海外も含めたシーズンシェフとのコラボレーションも行われています。取材時には「NOBU」出身のシェフがマレーシアから来日し、本格的なにぎり鮨を提供していました。今後もイタリア料理やスペイン料理、中華料理などのシェフをゲストに、食体験をアップデートする取り組みも企画されているというから楽しみです。
インドネシア出身のニーナさんは茨城県の高校に留学していました。「日本にはもともと親しみを感じていましたが、富良野に来て自然や食の奥深さに改めて感動しています。ここは日本人と外国人が一緒に楽しめるホテルだと思います」と、笑顔をのぞかせます。
一方、東京の大学に通っていたヴィクトリアさんは「3世帯のご家族が遊びに来て、さまざまなアクティビティを一緒に楽しんでいたのが印象に残っています。運動強度の低いプログラムやプランのカスタマイズもできるので、季節を問わず富良野の自然を楽しんでいただきたいです」と、さまざまなアクティビティを紹介してくれました。
近隣のサプライヤー「遊び屋」による「ナイトウォッチング」では、夜の富良野を探検できます。大型バンでの移動がメインで、車内ではガイドによる地域に根差した独自の風習や文化などを紹介。好天の場合は満天の星空が広がるスポットへと出掛け、天文学に造詣の深いスタッフが星空のツアーを実施します。
取材時はあいにくの空模様でしたが、曇天や雨天の場合でも野生の動物を探しに生態系が豊富なエリアを車で散策します。暗闇をライトで照らしながら、茂みの奥でキラリと目が光ると車内は大盛り上がり。エゾシカ、キタキツネ、エゾナキウサギなどのありのままの姿に出会うことができました。時にはヒグマに遭遇することもあるそうで、ワイルドな富良野の自然を感じます。
翌日は「サイクルジャパン」によるサイクリングツアーに出掛けました。代表のGareth Evans(ギャレス エバンス)さんは、中南米やアフリカを6ヵ月掛けてツーリングするなど、自転車で世界を旅してきた本格派。NOZO HOTELのアクティビティでは、近隣の生産者を巡るツアーをベースに、天候やゲストの希望に合わせてコースやスポットをアレンジします。
今回のツアーでは岡野 亜紀(おかの あき)さんの「おかの農園」で、もぎたてのトマトを食べ比べ、「小野農園」の小野 貴弘(おの たかひろ)さんによる高設栽培で育てたイチゴのスムージーを頂きました。ほかにも、徳弘 英郎(とくひろ ひでお)さんによる「農楽舎(のらや)」のズッキーニや近隣のレストランでのランチなどが組み込まれ、あいにくの天気であったにもかかわらず富良野の食と農業を堪能することができました。
「わたしたちのサイクルツアーは、自転車も積載できる大型のバンが同行し、ツアーをサポートするのが最大の特徴です。急な天候の変化や体調不良、怪我などに対応できるのはもちろん、遠く離れた場所をスタート地点やゴール地点にすることもできます。以前、外国のゲストが絶景スポットをホッピングしながらサイクリングするというツアーを組んだこともあります。コースの難易度やツアーの時間も柔軟に対応できるので、本格的なロードサイクリングから電動自転車での手軽なファミリーサイクリングまで、富良野をゆったりとしたスピードで楽しんでほしいです」
旭川空港から美瑛町を通って富良野までの道すがら、さまざまな景勝地を巡りました。スタンプラリーのように有名なスポットを巡る楽しさと同時に、その合間に見えるふとした自然の表情も実に美しいものでした。特に、サファリツアーのような興奮を楽しめるナイトウォッチングでは、日頃見ることのできない野生動物たちの生態を垣間見る貴重な経験ができました。サイクルツアーのガイドと近隣の生産者とのやりとりから感じるささやかな気遣いなど、これは日帰りでは体験できない富良野の魅力です。今後はゲストの要望に合わせたファームビジットやフーディ向けグルメツアー、地元の写真家によるフォトシューティングガイドや、プライベートなカスタムメイドのツアーなど、通年を通したアクティビティプログラムを充実させていくとのこと。ますます、北海道の大自然を五感で満喫することができそうです。
9月6日から11月30日まで、キャンペーンを実施しています。
「ノゾホテル富良野秋のキャンペーンゲッタウエイ」として、1泊14,850円(税サ込)を提供します。
※空き状況による
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〒076-0034 北海道富良野市北の峰町14-38
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://nozohotel.com