ピュアオーディオを楽しむなら
KEFのミュージックギャラリーへ
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近年のホームエンターテインメントの充実ぶりには隔世の感があります。こうしたトレンドを背景に、より良い音響を求めてオーディオ機器のアップデートに注目が集まっているようです。「KEF」は創業63年を迎えた英国発祥のサウンド機器メーカー。今日も、現代のライフスタイルにフィットしたHiFiスピーカーを発表しています。最新モデルとともにブランドの世界観を体験できるのが東京・南青山にオープンした「KEF MUSIC GALLARY Tokyo」です。

良い音を耳まで届ける

1961年にイギリスで誕生したKEF。創業者のレイモンド・クックはBBC(英国放送協会)の電気技師として働いていましたが、当時の一般的なラジオの音質では質の高いレコーディングの音をそのまま視聴者に届けることは難しいと考えていました。そこで、オリジナルの演奏と同じように自然な音を再現できるスピーカーを求めて独立します。ブランド名のKEFとは、英国ケント州のメイドストーンにあったKent Engineering & Foundry社という鋳物メーカーの敷地内で創業したことに由来しています。

創業から間もなくBBCと業務提携を結び、放送局のモニタースピーカーの独占製造を引き受けました。新しい素材や技術の開発に取り組み、先進的なドライバーユニットを開発し、放送業界において伝説的となった「LS3/5a」というスピーカーに組み込まれることになります。BBC向けのモニタースピーカーを製造するプロセスでKEFは音質への厳しい評価に取り組み、貴重な経験を得ることができました。その後、スピーカーメーカーとしては世界で初めて、スピーカーの設計と測定にコンピュータを導入するなど、さらに高い音響精度を目指していきます。

原音再生へのこだわり

KEFはこれまでに数々の名機を世に送り出してきましたが、その根底にあるのは「原音再生」へのこだわりです。レコーディングスタジオや放送業界でも通用する正確なサウンドを視聴者のもとで緻密に再生することを信念としています。その象徴的な技術のひとつが「Uni-Q® テクノロジー」。これまでの視聴スタイルの常識であった「スイートスポット」という概念を覆す、部屋全体に音を均等に分散させる技術です。部屋のどこにいても、アーティストの息づかいや楽器の位置、スタジアムの臨場感をリアルに感じることができるようになりました。いわゆる米国タイプの低音が効いた“ドンシャリ”感や、ヨーロピアンタイプの艶やかな高音などの味付けはありません。しかし、どこまでもフラットでピュアなサウンドと高い解像度による音の立体感は、耳が疲れることもなく臨場感を楽しむことができます。この原音再生へのこだわりは、最新のコンパクトなワイヤレスHiFiスピーカー「LSX II LT」まで一貫して変わることはありません。

KEFの世界観を体験できる場所

そんなKEFの世界観を体験できる場所が2023年12月、表参道にグランドオープンしました。「KEF Music Gallery Tokyo」は、3つの視聴スタイルを存分に試すことができるスタジオを備えています。地下1階の空間が「The Ultimate Experience Room」。その名のとおり、KEFのフラッグシップモデルである「MUON(ミュオン)」が設置され、持参した音源を限りなく録音スタジオでの収録に近いサウンドで楽しむことができます。最上階の「The Extreme Theatre」では、人気のパッシブモデル「The Reference」シリーズや「Blade」、「Rシリーズ」などのHiFiスピーカーをシビアなセッティングで視聴できます。さらに、スピーカーをスクリーンの背後と天井、壁に埋め込んだ7.2.4chの「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」が、究極のホーム・エンターテインメントを体験させてくれます。中2階のラウンジ「The Wireless High-Fidelity Lounge」では、リビングルームを再現した空間でストリーミング動画などのコンテンツを手軽なHiFi環境で聴き比べることができます。ウーハーの有無やグレードの違いを試すと、普段聴いている音楽の本当の音に驚くはず。圧縮されていた音源もアップコンバートされて音の情報量が格段に増えるため、音質の違いは歴然です。

迷ったら原点に立ち戻る

色々と聴き比べていると「自宅でこの音が聞けるなら……」と、つい食指が動いてしまいます。実際にどのような反響が多いのか、店長の星野 良太(ほしの りょうた)さんにお話をうかがいました。

「現在はオーディオに凝るマニアでも、なかなか正解に辿り着けないほど選択肢が多い時代です。そんなとき、フラットなスピーカーに辿り着く方も多いようです。KEFは『原音再生』をモットーとしたスピーカー専業メーカーということもあり、音の好みというよりも数値などをベースにしたロジカルなアドバイスを求めて来店される方が多いですね。一方で、ご自宅でのリスニング環境をアップデートしたいお客様も多く来店されます。サウンドバーなどからピュアオーディオにアップデートしたいけれど、家族も使うしテレビでも使いたいなど、ご事情もさまざまです。KEFではまず、アンプが内蔵されていないパッシブスピーカーか、配線なども手軽なワイヤレスの一体型かを選びます。価格やグレードも機能で分かれているので、目的に合わせて選びやすいと思います。最近はゲーミングマシン用のスピーカーを探して来られたお客様もいました。LS50 Wireless Ⅱなどは、もともとPCにアンプやDACを繋いでハイレゾを楽しんでいた方のために開発された背景もあり、幅広いニーズに合わせていろいろな楽しみ方をご提案しています」

ライフスタイルからピュアオーディオまで

ギャラリーのファサードは「Uni-Q®ドライバー」を模した外観が印象的で、周辺のブティックと同じように誰もが入りやすい雰囲気。エントランスフロアには人気のワイヤレススピーカーを中心に、プロダクトデザイナーのロス・ラブグローブと共同でデザインされたヘッドホンやイヤホンなども並び、誰でも手軽に視聴できます。その場で本格的な視聴のスケジュールを組むことも可能で、まずはいわゆる“いい音”を体験できるのが最大の魅力です。また、今後は2階の「THE STUDIO」での多様なアクティビティに合わせて心地良い環境音楽をKEFのスピーカーで再生するなど、今後も音楽の試聴イベントだけでなくライフスタイルと織り交ぜたイベントの開催を計画しています。表参道にギャラリーを新設した狙いについて「暮らしの豊かさに対する考え方が多様化するいま、そうした変化に敏感な人たちが集まる場所でKEFの良さを伝えたかった」と、星野さんは話します。

ホームエンターテインメントの現在地点

1960年代と比較するまでもなく、ホームオーディオの役割はかつてないほど多様化しています。従来の音楽を聴く楽しみ方ひとつとっても、オーディオルームなどの大げさな環境や膨大なライブラリを構築せずとも、スマホひとつでハイレゾ音源を楽しめる時代です。さらに、レコードなどのアナログ回帰やテレビと接続したスポーツ観戦、映画鑑賞など、家の中で楽しむコンテンツは増え続けています。

こうした時代の変化によって、サウンドバーやBluetoothスピーカー、ノイズキャンセリング機能付きの高機能ヘッドホンに手を伸ばした方も多いのではないでしょうか。ひとたび質が良いものに触れると、より良いものを求めてしまうのが人の性。BluetoothからWi-Fiへ、5.1chから⽴体⾳響技術へと進化を遂げるホームエンターテインメントなら、やはり相応しい機材で楽しみたいものです。どこから手を付ければ良いのかわからないユーザーはぜひ、「KEF Music Gallery」へ足を運んではいかがでしょうか。10万円台前半で手に入る「LSX II LT」を聴いてみるだけでも、音に対する価値観がひっくり返るはずです。

KEF Music Gallery Tokyo

〒107-0062 東京都港区南青山5-5-6
Tel. 03-3409-2150
営業時間:11:00 〜19:00

試聴予約はこちら
https://jp.kef.com/pages/book-a-demo-form

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://jp.kef.com/pages/kef-music-gallery

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