独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」が「塔の日本旅館」をコンセプトに生み出したのが「星のや東京」。世界的な金融都市の真ん中で天然温泉に浸かり、人力車で日本橋を駆け回ると「江戸の旅館が現代に進化していたら……」と、想像が膨らみます。都心にそびえる“現代のRYOKAN”が提案する「刺激と癒しに満ちた休息」をご紹介します。
ビルがひしめく大手町のなかで、漆黒の塔が人目を惹きつける「星のや東京」。日本文化の花開いた「江戸」をエッセンスに、洗練された空間と刺激的な体験を提供しています。樹齢200年以上の「青森ヒバ」をあしらったエントランスをくぐると、白檀とイグサの心地よい香りが出迎えます。客室はワンフロアに6室で、同じフロアのゲストが自由に使える「お茶の間ラウンジ」が実にユニーク。各フロアを小さな旅館に見立て、それが積み重なることで「塔の日本旅館」を表現しています。客室内は広々と使いやすく、極めてモダン。機能的な設備はクラブラウンジを備えたホテルのような快適さです。着物デザイナーの斉藤上太郎による館内着と畳の上を裸足で過ごす心地良さが新鮮で、実に日本的な癒やしに満たされます。地下1,500メートルから最上階まで汲み上げられた天然の温泉に浸かれば、極上の非日常がはじまります。
地上17階、地下2階の建物は江戸小紋の「麻の葉崩し」に包まれ、日本の文化に触れるさまざまなコンテンツがたくさん用意されています。2階の「畳の間」では、お茶を点てて頂く「茶の湯」、香炉で香りを“聞く”「今様 香り合わせ」、日本伝統舞台芸術の山田 文彦監修による「雅楽の夕べ」など、現代の日本人でも改めて興味が湧く体験が目白押し。夕方には東京の酒蔵から地酒を集めた「SAKEラウンジ」が開催されるなど、いずれのイベントも文化の成り立ちまでしっかりと伝わり、わたしたちの暮らしの背景に脈々と紡がれた豊かな伝統や歴史に触れることができます。
一番驚いたのが、早朝に行われた「天空朝稽古」。武士さながらに木刀を持って剣術と呼吸法を組み合わせたエクササイズで、その舞台となるのは別の超高層ビルの屋上。通勤してくるビジネスパーソンに対してこちらは着物姿。すれ違うだけでワクワクしてきます。地上160メートルの場所で清らかな空気に包まれながら行う稽古は、北辰一刀流の所作を取り入れた真剣なもの。朝から実に愉快な体験でした。
非日常体験のひとつ、日本の森のミネラルを頂く「Nipponキュイジーヌ」は塔の地下へ。宿泊者限定のメインダイニングはまるで江戸城の石垣のようなデザインで、窓もないミニマルな空間が食への期待を盛り上げます。
まるで大自然の一部をそのまま切り取ったような「萌 〜ふきのとう〜」は、森の旬を凝縮した一皿。シグネチャーである「石 〜五つの意思〜」は、味覚の構成要素である「酸味」「塩味」「苦味」「辛味」「甘味」をそれぞれ表現したものです。鰹を再構築したような「尽 〜鰹〜」は、レバーペーストのような血合いをマスタードなどでボタニカルに仕上げたもの。新タマネギのポタージュでホタルイカを閉じ込めた洋風の茶碗蒸し「フラン」など、日本各地の食材を使ったフレンチはまさに“進化した旅館”にふさわしい料理。総料理長の浜田 統之(はまだ のりゆき)さんにお話を伺いました。
「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」日本大会にて最年少優勝、2013年には同コンクールのフランス大会にて魚料理の世界一に輝いた浜田シェフ。日本人という立場でフレンチと向き合ってきたからこそ表現できる世界がありました。
「東京は日本を代表する街でありながら、日本を代表する旅館がありません。ある意味、進化に適応できなかった。しかし、その要素は素晴らしいものがあり、現代にアップデートできれば世界に“RYOKAN”として挑戦できる文化だと思っています。その場所にふさわしい料理として考えたのが“Nipponキュイジーヌ”。毎日全国から旬の食材だけを集めているのですが、本当の旬というのはたった数日で終わってしまうんです。そこに日本古来の調理法である“発酵”を掛け合わせ、一皿に盛り込んでいきます。
私は鳥取の海のそばで育ったので、魚が常に身近にありました。高級な魚はシンプルな料理に向いていますが、いわゆる雑魚はフレンチのように凝った料理に合うんですよ。各地の地魚の美味しい食べ方を楽しめるのは、あらゆる食材が手に入る東京らしい日本料理といえるかもしれません。素晴らしい食材に毎日触れていると、料理とはすでに海や山から始まっているのだと実感します。世界中から訪れる人に星のや東京でしか食べられない料理をお届けしたいですね」
この場所での滞在を特別なものに仕立てるのが「お江戸マイスター」の存在。神田、日本橋、人形町などの街や人を魅力的に紹介し、滞在中のスケジュールをアレンジしてくれます。尾中 亮太(おなか りょうた)さんにお話を伺いました。
「江戸の文化を軸にゲストが地域に溶け込むような体験をご提供するのがわたしたちの仕事です。コンシェルジュと違うのは、ゲストとの距離感でしょうか。滞在全体を通して地域の魅力を堪能して頂けるように考えています。“食べる” “買う” “観る”のポイントを軸に、日頃から近隣の施設と良好な関係を保つことも大切にしています。以前、三世代のご家族の旅行で滞在された際、明治から続く老舗のお魚屋さんからお刺身を手配し、組紐の職人さんを呼んで一緒にご家族で編み、弓道をやっていらっしゃるお孫さんが大手町仲通りで披露できるように交渉のお手伝いをしました。旅への思い入れはそれぞれですので、お客さまに喜んで頂ける演出ができれば嬉しいです」
今回の滞在では人力車を手配していただきました。最初は気恥ずかしさも感じましたが、心地よい揺れを感じながら俥夫さんの軽妙なトークと共に巡る東京は、新しい発見がたくさんありました。渋沢栄一の像を横目に武家社会と町人風情の境界線である「常盤橋」を抜け、稲荷神社で手を合わせ、日本橋にまつわるアレコレを聞きながら、いまはなき呉服橋を越える。日本近代化の礎となった最初のオフィスビル「三菱一号館」まで帰ってくると、気分はすっかり江戸っ子です。たったいま仕入れた話を誰かに聞いて欲しくて仕方ありません。しかし、東京で暮らしていながら、土地の歴史や名前の由来などは知らないことばかり。「そう言ってもらえるのが一番嬉しいですね」と笑いながら車を引く俥夫さんが実に魅力的です。
盛りだくさんの演出に刺激されながら、温泉やトリートメントで癒やされ、二泊三日の滞在はあっという間でした。頭の中が新しい情報や知識で満たされると、気持ちがポジティブになっていくのを感じます。この魅力について、総支配人の李根株(イ・グンジュ)さんに伺いました。
「星のや東京の“RYOKAN”というコンセプトは、星野リゾートのグローバル戦略における一つのスタイルだと考えています。もし東京に日本旅館が残っていたら、どのような進化をしていたか。これは日本の宿題ともいえるテーマです。例えば旅館にSPAはありませんが、現代にアップデートされる過程では必ず取り込まれた要素ではないかと思います。変化するニーズを汲み取り、安心できる滞在と刺激のあるコンテンツで日常から切り離された体験をご提供する。旅館の良いところを大切にしながら、グローバルスタンダードなサービスと合わせていくことで、世界一の宿泊施設ができると思っています。スタッフはそれぞれが宿の主人としてゲストをもてなし、地域やゲスト同士に交流が生まれる。これは近代的なホテルでは得られない、究極の癒やしではないでしょうか」
温泉に浸かって畳の上で寝転んで、みんなで美味しいものを囲むひととき。その土地の文化や人と心を通わせ、新しい出会いに豊かさを感じる。それはまさに、家族で旅行へ出掛け、旅館に滞在したときの良い想い出そのものです。大手町に蘇った日本旅館は、わたしたちが手放してしまったもうひとつの豊かさも蘇らせてくれたのかもしれません。東京で疲れたら東京で癒やす。刺激に満ちた家族旅行もなかなか粋なものかもしれませんね。
■特典1(~2022年7月31日(日))
【ご優待内容】
・通常料金から20%OFF
・和洋選べる朝食付
ご利用期間:~2022年7月31日(日)
◆1名様料金(優待適用後)
40,425円~/1名様
※1泊1室2名様ご利用の場合
※サービス料・消費税込み
※料金に含まれるもの:宿泊代、朝食
◆ご利用方法
下記専用サイトからご予約
※ご予約後の変更・取消も専用サイトからお手続きください。
専用サイトへはこちらから
■特典2(2022年8月1日(月)~)
【ご優待内容】
・通常料金から20%OFF
・ダイニングでの夕食付
・夕食時乾杯ドリンク付(シャンパンもしくは季節のカクテル)
ご利用期間:2022年8月1日(月)~2023年4月28日(金)
※対象除外日:2022年8月13日(土)、12月23日(金)~2023年1月2日(月)
◆1名様料金(優待適用後)
62,205円~/1名様
※1泊1室2名様ご利用の場合
※サービス料・消費税込み
※料金に含まれるもの:宿泊代、夕食
◆ご利用方法
下記専用サイトからご予約
※ご予約後の変更・取消も専用サイトからお手続きください。
専用サイトへはこちらから
【注意事項】
※チェックIN/OUT:15:00/12:00
※駐車場:有(有料)
※送迎:タクシー送迎有(有料)
※空室状況によりご予約を承れない場合がございます。
※お電話でのお申し込み・ご変更・お取消しは承りかねます。
※朝食はお部屋でのご提供となります。
※予約者ご本人様のご宿泊が必要となります。
※12歳未満のお子様の添寝はお部屋の定員数を上限に承ります。添寝のお申し込みの際は、お子様を「3歳以下」としてご予約ください。
〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目9−1
Tel. 0570-073-066(9:30〜18:00)
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードがご利用いただけます。
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