親方の手料理に癒やされる
MOKU ISESHIMA
親方の手料理に癒やされる
MOKU ISESHIMA

ヘリコプターか船でしか辿り着けない国立公園にあるオーベルジュ「MOKU ISESHIMA」。英虞(あご)湾を望む「SUSHI YUTAKA ZEN」と「YADO TERASU」の2棟で構成されたこの場所は、一日一組しか宿泊することのできないプライベート空間です。獲れたての素材を使い、目の前で仕立てられる料理の数々は、究極の食体験を与えてくれます。そして、コンビニもネオンもない静寂のひとときは、移りゆく自然を楽しむのにぴったりの場所でした。

旅する鮨職人のオーベルジュ

茅ヶ崎の住宅街にある「鮨裕(すしゆたか)」。「MOKU ISESHIMA(以下、MOKU)」の親方を務める堀 勇一(ほり ゆういち)さんが立ち上げた名店です。都心からほどよい距離感と、リーズナブルな価格で本格的な鮨を楽しめるとあって話題になりました。そのお店を息子さんに譲り新天地を求めた堀さんに、MOKUを始めたいきさつをうかがいました。

「おかげさまで茅ヶ崎のお店は予約が取りにくい状況が続いています。でも、立ち上げた当初から有名だったわけではなく、贔屓にしてくださるお客様の元に出張で鮨を握りに行く“旅する鮨職人”ということもしていました。ポルトガルまで鮨を握りに行ったこともあるんですよ(笑)。店も軌道に乗った2017年頃、お客様に呼ばれて訪れた伊勢志摩の別荘から見た英虞湾の景色が美しく、いつかここで寿司屋と小さな民宿をやりたいと思うようになったのです」

湖のように穏やかな英虞湾

英虞湾は三重県志摩半島の南部に広がるリアス式海岸。2016年のサミットでは、各国首脳に「日本の原風景ともいえる美しい自然を感じてほしい」と、「伊勢志摩」が開催地に選ばれました。60以上の大小さまざまな島による表情豊かな海岸線は、日本屈指の景勝地としても知られています。穏やかな入り江は、まるでゆりかごのようにたくさんの生き物を育み、御木本 幸吉(みきもと こうきち)によるアコヤ貝を使った真珠の養殖は世界でも知られるブランドに成長しました。プランクトンが豊富で海中の養分が多く、潮の流れが穏やかという条件は、牡蠣やアオサノリの養殖にも最適。複雑な地形はさまざまな魚種を育み、通年獲れるシロギスやメジナをはじめ、夏にはアジやイサキ、マダイやカンパチなどの海の幸に恵まれています。

日常から切り離される贅沢

鮨職人にとって最高の舞台ですが、最初は「なかなか良い物件がなかったので、筏の上で鮨を出していた」というから驚きます。出会いに恵まれた場所は、英虞湾の最深部ともいえる「間崎島(まさきじま)」。人が生活している国立公園というのは珍しく、東西約2km、南北約0.5kmの小さな島は、真珠養殖最盛期には「宝石の島」と呼ばれていたそうです。移動は賢島駅から出る水上タクシーを事前に予約するか、京都と東京から出ているヘリコプターを手配する以外、手段がありません。しかし、日常に別れを告げるこの儀式が実に痛快。「MOKU ISESHIMA」を構成するのは、桟橋からすぐの宿泊棟「YADO TERASU」と、そこから階段で上った「SUSHI YUTAKA ZEN」の2棟のみ。島民が暮らす集落からも隔絶された手つかずの自然と静寂がなんとも贅沢です。

究極のプライベートリゾート

ユニークなつくばいのあしらわれた玄関をくぐると、悠々と広がる海景が実にドラマチックです。LDKを中心に左右に振り分けられた客室スペースは、ベッドルームだけでなく、浴室やトイレ、洗面などの水回りもそれぞれ独立しています。三世代での旅行や家族同士での滞在でもストレスを感じることはありません。キッチン設備も充実していて、親方による朝食はもちろん、自分たちで料理をしたり、シェフを呼んでプライベートダイニングを楽しむことも自由自在。特筆すべきは客室の外に用意された茶室サウナ「照蒸庵(しょうじょうあん)」。奈良の茶室「西行庵」をモチーフに取り入れた斬新な作りで、畳に座って海を眺めながら浴びる一服のロウリュは格別です。プールやジャグジーを水風呂代わりに、テラスに用意されたデッキチェアで寛ぐ。この大自然に浸れる喜びを味わえるのは一日一組だけという、究極のプライベートリゾートです。

根底に流れる「黙照禅」

施設の名前に取り入れられている言葉は、曹洞宗の流儀で何も考えずにひたすら無心となって座禅を組む「黙照禅(もくしょうぜん)」に由来します。堀さんは「感性が自ずと心に湧く体験のこと、心に浮かんできた真実こそが答え」だと教わったといいます。

「初めて間崎島を訪れた際に、以前義父から教えてもらったその言葉がふと浮かんできたのです。“自身が体験した自然の恵みにインスピレーションを受けた感動をお客様にも伝えたい”という想いを込めて名付けました。もともと仕入れた魚だけでなく、自分で釣った魚もお客様に出していましたが、どちらもおいしいと喜ばれます。高いとか安いとか、どこで獲れたとか、そんな説明よりもただ“おいしい”と感じてほしい。喜んでくれたら私も幸せなんです。そのシンプルなやりとりを突き詰めたいという想いが、私の心に浮かんできた。まさに黙照禅な体験だったので、一貫してそのコンセプトを大切にしています」

すべての食事がシェフズテーブル

堀さんの料理は、すべてが目の前で調理されます。英虞湾を望むピクチャーウィンドウをバックに握るお鮨は、本人が“もぎたての鮨”というだけあって、このロケーションでしか味わえない鮮度が魅力。的確な江戸前の仕事が施されたネタは、自身でも漁をしているからこそ提供できる味。贅沢な素材の魅力を最大限に活かすシャリは、酸味のキレが良いサッパリとしたもので、いくらでも食べられそうです。旬というよりも「今日という日、さっきまで生きていたというその瞬間を切り取った」というダイナミズムは、このロケーションならではの醍醐味。インルームダイニングでは、限られた漁師が1シーズンに15回だけ収穫できる「あのりふぐ」など、季節の素材を提供しています。裏山の甘夏を使った自家製のポン酢が旨味の詰まった身を引き立てます。

辻傳煙火店 代表取締役の辻 篤さん

特別な日をもっと特別に

翌朝の朝食は、堀さん自身が客室のキッチンで仕上げるという贅沢な仕立て。ビンナガとマダイのお刺身に削り立てのおかか、真珠貝の甘辛煮などを炊きたてのご飯と一緒にいただきました。一つひとつが丁寧に仕込まれた逸品に囲まれると、自分が大切にされているような気持ちに満たされます。実は取材時の夜、花火師の辻傳煙火店(つじでんえんかてん)による4号玉の打ち上げテストが実施されました。代表取締役の辻 篤(つじ あつし)さんにうかがうと「海外からのお客様も多く、アニバーサリーで日本の花火が人気」とのこと。MOKUのアニバーサリーメニューとして、花火をオーダーできるようにテストをしていたのです。静寂の夜空を切り裂く「錦冠(にしきかむろ)」の迫力は、圧巻の一言でした。「ともかくお客様が喜んでくれるのがうれしくてしょうがない(笑)。花火も鮨も残らないでしょう。だからこそ、普通はここまでやらないよってとこまでやってみる。特別な日がもっと特別な記憶に残ると思うんです」と、堀さんはうれしそうに話します。

いつかマデイラを夢見て

「四六時中、この場所でお客様のために何ができるか考えています。前にお鮨を出していた筏で、今はおでんの屋台を出しているんです。これから1974年製の古い船をバーにする計画も立てています。海の上でおでんを食べながら花火を見たり、採れたての牡蠣を船の上のバーで食べたり、この島の魅力をもっと楽しんでほしいんです。何もない所だからこそ、何ができるか考え、アイデアが生まれる。釣りでもクルーズでも、この島を舞台にできることなら何でもお手伝いしますよ」

一日一組のゲストに全力を注ぐ姿を見ていると、なんだかこちらまで幸せな気分になってくるから不思議です。将来はポルトガル領のマデイラ島にもMOKUを作るのが夢だという旅する鮨職人。まずは次の拠点として淡路島に新しい施設が完成するそうなので、機会を見つけてご紹介したいと思います。今後は新しいメンバーシップ制度なども導入するなど、その勢いはまだまだ続きそうです。

ご優待

「SUSHI YUTAKA ZEN」でのランチ(1名36,000円*〜/税込)をご利用のお客様に、英虞湾クルーズ(1時間程度)をプレゼント。
*季節、仕入れにより変動しますのでご了承ください。

[対象条件]
・2名様以上でのご予約のみ対象
・セゾン・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードを提示いただき、支払い時に本カードをご使用ください。

[ご予約方法]
下記専用メールアドレスにてご連絡ください。
ご予約はこちら

件名に「PTを見て優待付予約希望」 、
本文に以下をご入力ください。
①お名前 
②ご希望日 
③ランチご希望開始時間(12時/13時/14時)
④ご希望人数(2~6名様入室可能)
⑤英虞湾クルーズのご希望時間(ランチ前か後かご希望ください)

※水上タクシーやヘリコプターでの送迎の手配や当日のスケジュールはメールにてご相談を承ります。

[対象期間]
2023年4月1日(土)〜2024年3月31日(日)
※G.W、お盆、年末年始を除く

[対象カード]
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスR®・カード

宿泊をご希望のお客様は下記よりご予約ください。
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。

https://moku-iseshima.com

MOKU ISESHIMA

〒517-0703
三重県志摩市志摩町和具4442
Tel.:05-9985-2022

https://moku-iseshima.com

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