「成長する服」で次世代の未来をより明るく
PETIT PLI
「成長する服」で次世代の未来をより明るく
PETIT PLI

環境への配慮とファッション性を両立した「成長する服」を展開するPETIT PLI(プチ・プリ)。そのポップアップイベントがモノの最適解を追求するライフスタイルショップ「THE SHOP」で開催されています。それは、「お客様にとって本当に良いものを届けたい」というそれぞれの想いが共鳴した体験でした。新たな可能性を模索する両者にお話をうかがいました。

航空工学を応用した特別な洋服

イギリス生まれのこども服ブランド「PETIT PLI(プチ・プリ)」は、「成長する服」として本国だけでなく世界各地で注目を浴びています。伸縮性のある生地は独自に開発されたもので、こどもの成長に合わせて洋服が伸びていくというもの。最大7サイズまで伸びて拡張するという特徴は、すぐにサイズアウトしてしまうこども服の課題から誕生しました。
創業者のライアン・マリオ・ヤシンさんは、宇宙工学を学んだ航空エンジニアとしての経験を活かし、人工衛星のパネルにも使われる「ミウラ折り」を応用することで特別な生地を開発しました。通常、素材は引っ張ると薄くなりますが、プチ・プリでは双方向の拡張性を持った「オーゼティック構造」という幾何学的構造を応用した独自技術(特許出願中)を採用することで 、縦方向と横方向の両方にそのまま伸縮する生地を実現しています。平面の布を折りたたむことで立体にし、なおかつ伸縮させる技術で従来の衣服にはない機能性を実現しました。

甥っ子へのプレゼントがきっかけ

「私にはヴィゴという甥がいます。彼が生まれたとき、新生児用の服を贈ったのですが、届く頃にはすでに小さくなっていました。この経験を通じて、赤ちゃんの成長の速さがどれほどの廃棄物を生み出しているかを痛感しました」と語るライアンさん。このエピソードが、環境に優しいこども服を作るきっかけとなりました。

プチ・プリの衣服は9ヵ月頃から4歳程度(※日本人の場合5歳程度まで着用可)まで、およそ7サイズ分まで成長します。つまり、親は7着購入する代わりに1着で済ませることができるため環境負荷を軽減していることになります。さらに、生産を担うポルトガルの工場では、環境に配慮したグリーンエネルギーのみを使用していることや再生ポリエステルが使われているという点でも、未来への選択として十分な理由になり得ます。なぜならプチ・プリのプロダクトは1着作るごとに約11本のペットボトルがリサイクルされているのですから。

感度の高い男性に人気

特に人気があるのは、リップストップ生地を使った「Clothes That Grow(成長する服)」シリーズ。非常に軽量で耐久性が高く、雨や汚れを防ぐ実用的な機能を備えています。さらに、保護者のバッグやポケットに手軽に収納できる利便性も特徴です。このシリーズにはパンツ、トップス、オーバーオールがそろい、ギフトとしても好評。アートやデザイン、テクノロジーに興味のある、感度の高い男性に選ばれることが多いそうです。
さらに、最近需要が高まっているのが、100%メリノウールで作られたシリーズ。優れた断熱性を備え、寒冷時には暖かさを、暖かい環境では涼しさを提供する機能が魅力です。いずれもジェンダーレスで年齢を問わないカラーリングがユニークで、こどもに好きな色やデザインを選んでもらえば着替えも好きになるかもしれません。プチ・プリなら、去年お気に入りだった洋服が次のシーズンには着られないといった、こどもにとって悲しいエピソードも減らすことができそうです。

日本からの影響を多大に受けて

ライアンさんには日本に留学した経験があり、日本の文化から商品開発のインスピレーションを強く受けたといいます。
「プチ・プリのアイデアの種は、実は日本で植えられたようなものです。2016年に慶應義塾大学で交換留学をしていた際、日本人が地元の工芸品に情熱を注ぐ姿に感銘を受けました。この体験が、航空宇宙エンジニアとしての技術を繊維に応用するきっかけとなりました。折り紙のように折り方を変えることで繊維の特性が変わる、その魅力に心を奪われたのです。この経験が私の人生を変え、プチ・プリの発明につながりました」
アジアでの初展開先に日本を選んだ理由も、こうした日本との縁があるのでしょう。
「留学していた頃と比べ、日本は環境への取り組みが大きく進歩していると感じます。空港や店舗、プロモーション資料などでSDGs(持続可能な開発目標)の存在感が増し、渋谷の『100BANCH』や中目黒の『ファブリック』といった場でのイノベーターたちとの会話でもサスティナビリティに関する話題が頻繁に上るようになりました。この文化的変化は非常に印象的です。加えて日本文化にはもともと、職人技や品質、ミニマリズムといった価値観を通じて、サステナビリティなライフスタイルが深く根付いています。この点で、日本とプチ・プリには多くの共通点があり、日本市場でどのように受け入れられるのか、とても楽しみにしています」

こども服を捨てることにうんざりしていた

プチ・プリの日本での展開を担当しているのは、合同会社SKYです。CEOの孫 迪叡(そん・みちえ)さんが、たまたまロンドンの街角で出会ったのがきっかけだそう。
「私にはこどもが3人いて、イギリスに引っ越すために荷物を整理していたとき、もう着られなくなったこども服をたくさん捨てなければなりませんでした。それはとてもショックで、こどもたちと『捨てなくてもすむ服はないのかしら?』と話していたのです。それから数日後、ロンドンでショッピングをしていたら、こどものひとりが『ママが探してた洋服、これじゃないの?』と指差したのがプチ・プリの洋服でした。一目惚れして、ライアンに連絡を取り、『ぜひお手伝いさせてほしい』と申し出ました」

プチ・プリはイギリスでどのような客層に支持されているのでしょうか? 合同会社SKYでクリエイティブディレクターを務める吉田千紘(よしだ・ちひろ)さんは、次のように語ります。
「プチ・プリの本拠地であるロンドンでは、新しいエリア、バタシー・パワー・ステーションに店舗を構えています。その立地もあってか、アートやファッションへの関心が強い、感度の高い方々に特に人気です。THE SHOP SHIBUYAさんと街の雰囲気や客層が近いように思いますね」

THE SHOPでポップアップを開始

THE SHOP SHIBUYA・TOKYOでは現在、2025年2月27日までプチ・プリのポップアップイベントを開催しています。時代を超えて愛される"これこそは”と呼べる定番品がそろう「THE SHOP」に、未来の定番としてプチ・プリの洋服が加わることは非常に意義を感じます。
「THE SHOPでセレクトする際には『THE5箇条』を設けており、歴史、素材、形状、機能、環境の5つのポイントを指標としています。プチ・プリは、素材と形状が考え抜かれており、こども服が持つ問題点を大きく改善していると思いました。特に、折り紙や太陽光パネルに応用されるミウラ折りから着想を得た伸縮機能には驚かされ、未来の定番になりうるプロダクトだと思いました」と話すのは、THE SHOPのショップエキスパートとしてバイヤーも務める宮内 政延(みやうち まさのぶ)さんです。

実は、コンセプトやデザインにはすぐに共鳴したものの、当初は実際の着心地に不安もあったそうです。
「触ったときに素材がポリエステルで少し硬さを感じたので、着心地については心配もありました。しかし、実際に着用したこどもたちは気持ち良さそうでした。おそらく、プリーツが施されていることで肌離れが良く、それが着心地の良さにつながっているのだと思います。生地を触っている時よりも、実際に着た時の方がプリーツの良さが実感できますね」

こどもにもデザインやファッションの楽しさを伝えたい

プチ・プリはカラーバリエーションの豊富さも魅力的、と宮内さんは続けます。
「男の子だから青、女の子だから赤という固定観念にとらわれず、自由に選びたくなるカラーがそろっています。プチ・プリを通じて、親御さんや贈る方も『男の子だからこれ』という発想から自由になれるように感じますね。個人的には、同じ色でなくカーキのトップスとマルベリームーンのパンツなど、バイカラーのコーディネートが好きです。初めて購入される方は、お手持ちのTシャツにボトムスを合わせるのもおすすめです。環境に優しい商品が次々と生まれているいま、改めてお客様が喜ぶ商品の原点にはデザインの魅力があると感じています。着た瞬間や手に取った時に感じる高揚感はこどもにとっても大切だと思うのです。プチ・プリは環境に優しいこども服として知られていますが、デザインの美しさも両立しているところがすばらしいと思います」

こどもたちがより良い世界で育つために

「甥のヴィゴがより良い世界で育つために、そしてその実現に自分が積極的に関わりたいという思いが、クリエイションの原動力です。すべてのこどもがプチ・プリの服を持てるようにしたいという夢はありますが、目標はこども服にとどまりません。『成長する服』というイノベーションは、今すぐにでも人々や人類全体のために活用できる技術です。私たちは現在保有する特許や新たに開発中の特許を応用し、さらなる発展を目指しています」というライアンさんの言葉も心に残りました。

ファッションは環境負荷が大きい産業とみなされていますが、プチ・プリのような存在があることで、ファッションを楽しみながらも環境に優しい選択ができることに希望を感じさせられました。大人用のラインナップやファッションのジャンルを超えた展開も期待できるプチ・プリ。未来のスタンダードになる日が楽しみです。

ご優待

対象期間中ご興味をお持ちいただいた方に
ECサイトおよび THE SHOP SHIBUYA/TOKYOでのポップアップでご使用頂ける
10%OFFの クーポンコードをプレゼントいたします。

<対象期間>
2025年7月31日まで

<クーポンコード>
PetitPli_SaisonPT25

<ご利用方法>
ECサイトでご購入の場合:
決済時にクーポンコードをご入力ください

THE SHOP SHIBUYA/TOKYOでご購入の場合:
会計時にクーポンコードの表示画面をご掲示いただくか、「PT」を見たとをお伝えください
※2025年2月27日(木)までの開催となります

PETIT PLI

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://petitpli.jp/

THE SHOP SHIBUYA・TOKYO 期間限定ポップアップ

THE SHOP SHIBUYA:渋谷スクランブルスクエア8F
THE SHOP TOKYO: JPタワー KITTE 4F

開催期間:2024年12月5日(木)〜2025年2月27日(木) ※営業時間は、それぞれの商業施設の営業時間に準じます。

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