SUBLI(サブリ)は、衣類のエイジングに着目したVITAL MATERIALから派生したファブリックケアライン。洗練されたパッケージとフレグランスはデザイン性だけでなく機能的にも優れています。化粧品にも使用される植物由来の安全性の高い原料のみを厳選し、衣服の素材を本来の特性に戻す“衣類のアンチエイジング”をテーマに、ファッションとの新しい付き合い方を提案しています。日用品を通じて暮らしを豊かにするブランドの想いに迫りました。
デザインコンシャスなライフスタイルブランドを手掛ける株式会社KINGSROAD。CEOの小林 陽輔(こばやし ようすけ)さんは、ファッションの専門学校を卒業後アパレルメーカーに就職するも、わずか1年半で独立。「ファッションは好きですが、仕事にするには同期の才能に太刀打ちできる気がしなかった」と、化粧品業界へピボットします。
「独立当初は勢いでイベントなども運営していたのですが失敗。大好きなファッションに関わりながらも、洋服作りなどのオーセンティックな活動ではなく周辺産業で仲間をサポートしたり、自分が夢中になれる領域を模索していました。そこで、かねてから興味のあった化粧品業界へ就職する機会に恵まれました。私が初めて入社する初めての社員とまだ小さいマンションメーカーでしたが、ちょうどオーガニックの国産ブランドをゼロから作り上げるというタイミングで、多くのことを学びました。営業からPR、経理まで任せて頂けたので情熱を持ってブランドを立ち上げることのおもしろさを教えてもらいました。全く知識も経験もないまま参画しましたが、2年半という濃い時間を過ごし、現在の基礎を身につけさせてもらったことに感謝しています」
その後、2014年にライフスタイルコスメブランド「VITAL MATERIAL(ヴァイタル マテリアル)」を立ち上げます。モノトーンのソリッドなパッケージは年齢や性別を問わず注目を集め、国内外の有名セレクトショップなどでも広く展開されました。特に、サトウキビ由来のアルコールでできたハンドジェルはパンデミック時でのチャリティでも話題になり、メディアやブランドと横断的に連携した活動はファッションとライフスタイルを繋ぐメディアのようなプロダクトならではのアクションでした。またコロナ禍の2020年に天然由来成分100%のオーラルケアシリーズ「AND VITAL MATERIAL(アンド ヴァイタルマテリアル)」を発表します。
当時、外出が制限されたことで自宅で過ごす時間が増え、ライフスタイルについて改めて考え直した方も多いと思います。小林さんもライフステージの変化とともに暮らしの空間や生活にまつわるアイテムを改めて見直すことになりました。
「社会情勢の急激な変化によってハンドジェルの売り上げが大幅に上がりました。しかし、チャリティなどの活動以外に暮らしに役立つことはなんだろうと考えたとき、日用品をもっとすてきなものにしたいと思うようになりました。当時は不要不急の外出が制限され、旅への想いも募っていました。自宅をホテルライクなインテリアにした方も多いと思いますが、私も水回りのインテリアを良くしたいと考えるようになったのです。そこで立ち上げたのが、旅をコンセプトにしたオーラルケアブランド『AND』です。ナチュラルでオーガニックな原料を使い、旅先で出合う魅力的なアメニティのようなパッケージで包む。口腔ケアによる感染対策なども注目されていた時期だったので、積極的に使いたくなるプロダクトを求めていました」
さらに、翌年2021年1月に衣類ケアブランド「SUBLI VITAL MATERIAL(サブリ ヴァイタルマテリアル)」をスタート。もともと洋服が好きだったこともあり、衣類のアンチエイジングを目的とした洗剤に着目しました。
開発にあたり、化粧品にも使用される植物由来の原材料を使用しています。日本の軟水と海外に多い硬水の両方で使える処方で、旅先での使用でも衣服を傷める心配がありません。洗剤らしからぬ洗練されたパッケージもオリジナルでデザインしたもので、水回りだけでなくインテリアとも違和感なく溶け込みます。
プロダクトはわずか3種類と、潔いラインアップ。ウールやシルク、おしゃれ着洗いにも対応した洗剤「マルチデリケートデタージェント」は、中性タイプでしつこい汚れに直接塗りつけても生地に負担をかけません。天然由来成分を90%以上配合した柔軟剤「ファブリックコンディショナー」は、静電気を防止し、ホコリや花粉、PM2.5の吸着を抑えます。毎日洗えないセーターやホームファブリックに便利な「ルーム&ファブリックミスト」は有機サトウキビ由来の植物発酵エタノールを使用しているため、自然に分解されて繊細な生地を傷めません。いずれも長期の旅行にも便利な60mLと普段使いに最適な450mL、1Lのリフィルが用意され、香りは「フローラル&ペアブーケ」と「ディープグリーンオーシャン」、「ロイヤルジャスミンティー」の3種類。ナチュラルな香りは強すぎず、洗いざらしで着たときに清潔感が漂います。
立ち上げからコロナ禍を経て、さまざまなプロジェクトへと展開していますが、「すべては人の縁に恵まれたおかげ」と、小林さんは話します。
「私は山梨県の富士吉田市の出身で、ロンドンナイトとバウンティーハンターの岩永ヒカルさんに憧れて東京に出てきました。学生時代からこれまで、本当に友人や先輩、後輩やお客様に恵まれた人生だと感謝しています。特に、みんなが大変な状況下では、ビジネスだけではなくやりがいがとても支えになりました。SUBLIもお取引先様から協力の申し出をいただいたことがきっかけで実現したプロジェクトです。常に新しいことに挑戦してきたからこそ、失敗からも多くを学ぶことができたし、今のチームがあるのだと思います。今後は直接お客様の声や反応が得られる直営店を運営することが夢です。スタッフや仲間と一緒に、これからも新しい挑戦をしていきたいですね」
SUBLIという言葉は科学用語で「昇華させる」という意味があります。洋服などは新品が一番良い状態とされ、一度でも袖を通せば中古として価値が下がるわけです。しかし、着ている身からすればお気に入りの一着にはどんどん愛着が湧き、自分にとっての価値は上がっていくもの。そして着れば着るほど生地は傷み、洗うほどに形は崩れていく。そんな矛盾を「いつまでも着られる一着」へと昇華させてくれるSUBLIは、ライフスタイルにおける新しいアプローチを提案しています。ライフスタイルに向き合うことから生まれた数々のブランドには、どんな状況でも暮らしを楽しもうとするアイデアが込められているように感じます。汗や匂いが気になるこれからの季節に、愛用したいプロダクトです。
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://vitalmaterial.com/?mode=f19