現代アートのセレクトショップ
ART Is. TOKYO GALLERY
アート イズ トウキョー ギャラリー
現代アートのセレクトショップ
ART Is. TOKYO GALLERY
アート イズ トウキョー ギャラリー

2022年1月に代官山にオープンした現代アートのギャラリー「ART Is. TOKYO GALLERY」(アート イズ トウキョー ギャラリー)。ピンクを基調にした空間には、オーナーのふくしま アヤさんが惚れ込んだ作品が展示されています。現役のファッションスタイリストでありながら、ユニークなアートギャラリーを立ち上げた、ふくしまさんにお話を伺いました。

現代アートのセレクトショップ

「ART Is. TOKYO GALLERY」は、代官山駅から明治通りに抜ける八幡通り沿いにギャラリーを構える、現代アートのセレクトショップ。「気になったらすぐに車を横付けできるように」と、路面店にもこだわり、ブティックのような佇まいが通りを歩く人の目を引いています。

「アートを買うムードのある街って意外と少なくて、このあたりにはその雰囲気を感じました」と話すのは、オーナーのふくしま アヤさん。国内外の有名モード誌や広告業界で活躍する現役のファッションスタイリストでもあります。

個性が調和する不思議な空間

曲線と直線が絶妙に交差する壁や床のタイル。絨毯が敷かれた小上がりや大きなキャビネット。ギャラリーのなかは、特注で仕立てた個性的なパーツと作品が調和するアーティスティックな空間がひろがっています。部屋に飾ることを想定して、ところどころに住居を想起させる設えが隠れているのもふくしまさんらしいアイディアです。

「すべての作品が主役に見えるように、自分で設計しました。仕事柄、どう見えるか、どう魅せるかを考えることは難しくありませんでしたが、そもそもの設計の基礎がないので、本職の方からは絶対に真似できない奇想天外な空間だと言われています(笑)」

心を動かされる体験は独り占めできない

美術大学を卒業後、スタイリストのキャリアを積んできたふくしまさん。2008年に独立し、フリーランスとして順調に活動するなか、コロナによる大きな変化に直面します。「世の中から撮影自体が減り、スタイリストは受け身の仕事なんだと実感しました。こういうことがまたあったらどうしようかと考えていたときに、パートナーの仕事の繋がりでアール・ブリュットの原画を購入する機会がありました。原画に秘められたパワー、数々の作品から自分の本当に好きなものを選ぶということ、それらの作品を飾るための試行錯誤。すべてがとてつもなく心を動かされる体験でした。この体験は独り占めしてはいけないと思ったんです」。そこから突き動かされるようにプロジェクトを進め、思い立ってから1年ちょっとでギャラリーをオープンしました。

恋するように悩む

展示されている作品のジャンルはさまざま。アーティストの経歴、年齢、性認識、国籍、障がいの有無などもボーダレスで、唯一の基準は“作為のない圧倒的なピュアネス”を持っていること。「短くても3カ月、長い時は1年くらい時間をかけて悩みます。時間が経っても頭から離れない、別のことをしていてもふと思い出すといった感覚を大事にしています。理屈ではない感じ、ちょっと恋心に似ていますね」。悩みに悩んでいざ作家さんにオファーをするときには、本当に恋心を告げるような気持ちで緊張するのだと、はにかみながら教えてくれました。

迷ったら、魂にズキュンときた方を

いざアートを買うとなると難しく考えてしまいがちです。アートを買うときにはどういった視点で選べば良いのでしょうか。

「自宅に馴染むどうかで悩む方が多いのですが、もし何も制約がなかったら?と尋ねると意外とお部屋にマッチしない方を選んだりします。それならアートに合わせて壁紙や家具を変えてしまってもいいと思うんです。実は私自身もそうでした。ずいぶん前に、あるミルク壺に惹かれて買ったことがあったのですが、これがどうしても部屋に馴染まない(笑)。結局たった一つのミルク壺を中心に、家具、シーツ、ラグまであらゆるものを変えてしまいました。そしたらその空間がものすごく腑に落ちた。そこで今までは実は自分も我が家に合うと思っていた色やテイストに縛られていたのだと気づいたんです。だから『迷ったら魂にズキュンときた方を選んで』と伝えています。ファッションもそうですよね。似合わないと思っていた色や形、ブランドなども、一歩踏み出してみると意外としっくりきたりします」

自分の人生を生きるということ

「想像していなかった方向に人生がぐんぐん進んで行って、実は今の状況をどこか他人事に思う時があるんです。でもこれはきっと私の使命だと思っています」とふくしまさん。「本当に好きなものや感覚に合わせていくということは、固定観念や制限から解放され、『自分の人生を生きる、自分を生きる』ということ。アートを買うという体験は、そのスタートラインに立たせてくれるきっかけをくれるものだと思います」

「ART Is. 」というギャラリー名には、「視点によって何でもアートになりうる」という思いが込められています。他者による評価ではなく、価値を見出すのはいつだって自分自身。本当に自分が好きなものが何かを知ったとき何を感じるか、ART Is. TOKYO GALLERYにはそのヒントが隠れているかもしれません。

ART Is. TOKYO GALLERY

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町3-13 #103
Tel.:03-3496-1739
営業日:金、土、日、(祝)
※不定期のため、詳しい情報は
インスタグラムをご確認ください
営業時間:11:00〜18:00

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://www.art-is.net

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