新しい香りを創るということ
TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO
齋藤 智子/アロマ調香デザイナー®︎
新しい香りを創るということ
TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO
齋藤 智子/アロマ調香デザイナー®︎

痛みは0.9秒、香りはわずか0.2秒。嗅覚は五感の中で最も速く脳に刺激を与える感覚機能と言われています。香りと体験が結びつき、鮮明に記憶に残るという経験も、嗅覚と香りの仕業。「いい香りには人が集まります」と話す齋藤 智子(さいとう ともこ)さんは、新しい香りを創り出すアロマ調香デザイナー®︎。アトリエでお話を伺いました。

世界に一つの香りを創る

ホテルや商業施設、美術館など、建物へ入った瞬間に心地よい香りに癒された経験は誰にでもあるはず。その香り、もしかしたら空間に合わせてオリジナルで創られているものかもしれません。
アロマ調香デザイナー®︎の齋藤 智子さんが代表を務める「TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO(トモコ サイトウ アロマティーク スタジオ)」は、精油を使った香りのプロフェッショナル集団。精油の持つ機能を活かし、香りを用いたマーケティングの視点から、店舗やオフィス、イベント空間、ブランドなどに向けて、世界に一つだけの香りを提案しています。

目には見えずに、そっと寄り添う

新しい香りは、100種以上の精油からセレクトしたものをブレンドして創られます。使用するのは全国の蒸留所に出向いて厳選した天然の精油。「香りを創るときに大切にしているのは、その土地や場所と違和感がないこと。私は日本の樹を使った香りを得意としているので、その地域の樹や植栽から着想を得てブレンドに取り入れるようにしています。目には見えないけれど、こうした仕掛けで土地や人に寄り添えるのが香りを創る面白さです」。それぞれの精油が持つ効果や効能をベースにしつつ、コンセプトや目的に対してなぜこの香りなのかという理由をロジカルに説明できるのも齋藤さんの香り創りの特徴です。

アロマ調香の第一人者

京都で10代続く家に生まれた齋藤さん。子育てがひと段落ついたのをきっかけに、もともと興味を持っていた香りの世界へ入ります。「当時は『アロマは仕事にならない』と言われていました。精油の効果や効能を学ぶことはできましたが、ブレンドを教えてくれる環境がなかったんです。香りをブレンドすればより表現の幅が広げることができる。この技術を広めていくことで、仕事にならないという概念を覆したいと思いました」
そこで2013年に、調香の技術を広めることを目的とした⼀般社団法⼈プラスアロマ協会を設立。個人でスタートしてから15年、その間に生み出した香りは、なんと6,000種以上にものぼります。代表作の「TRANSITIONS」〜ミラノで最も美しい空気〜(Milano design award best technology賞/by Panasonic)は、ミラノサローネで60万人の心を動かし話題になりました。

旅先やビジネスシーンでも

オンラインストアでは、齋藤さんが創った香りを購入することができます。都市、季節、時間を表現した「VOYAGGE 〜旅する香り〜」や月の満ち欠けをテーマにしたシリーズをはじめ、折り曲げて自立するオリジナルのムエット(匂い紙)や木村硝子のガラス器のディフューザーなど、アロマを楽しむためのアイテムも充実しています。「カードケースに入れて使うアロマチップ(※1月下旬より再販予定)も好評です。特殊なフィルムで精油をパッキングしてあり、紙に染み込ませるよりも長持ちします。名刺を出したときにさりげなく心地よい香りがすると印象に残りますよね」と、旅先やビジネスシーンでも香りが楽しめそうです。

自分だけの香りと出合う

よりレアな香りと出合いたいという方には、パーソナルアロマ調香「ESSENTIA(エッセンシア)」もおすすめ。アロマ心理学、陰陽五行、アロマテイスティングによるコンサルテーションをベースに、世界でただ一つの自分だけの香りを「創香」してもらえるプログラムです。人間は1週間に2,000種類以上もの香りの影響を受けながら生活しているそうで、「その中に好きな香りが5つでもあったら、それってすごく幸せなこと。自分の好きな香りと出合うことは、ライフスタイルの充実につながります」と齋藤さん。

香りを味方につけて

TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIOが手がける最新のアロマ空間は、2022年12月に北海道ニセコ町に開業したトラベル・アドバイザリー「Asyatt.」のラウンジ、「The Flats.※12/23オープン」に登場します。Asyatt.では滞在ゲストへのプログラムの一つとして、齋藤さんによるパーソナルアロマ調香もスタートする予定で、香りの新しい楽しみ方が始まっています。

たった0.2秒で好き嫌いが分かれるシビアな香りの世界。最後に新しい香りを創る魅力を尋ねました。「たしかにシビアですが、逆に味方につけてしまえば、嗅ぐだけで自分をコントロールすることができる心強いアイテムです。一方で香りに正解はありません。しかも一度漂うと空間を支配してしまいます。逃げることができないものだからこそ、押し付けるのではなく、その空間やその方にとっての最適解を見つけていきたいですね」

TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO

お問い合わせは公式ホームページをご確認ください。
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://saitotomoko.com

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