いい音で音楽や映画を楽しみたい。その願いはいつの時代も不滅ですが、理想の視聴環境やスタイルへの悩みもまた、不滅です。映画も音楽も手軽に楽しめるいま、どんなオーディオシステムが相応しいのか。インテリアなども含めた空間全体をトータルに提案してくれる「SOUNDCREATE(サウンドクリエイト)」なら、好みのスタイルに出会えるかもしれません。
音楽や映画の楽しみ方としてすっかり浸透したサブスクリプションサービス。その一方で、迫力のあるジャケットデザインや針を落とす所作が心地よいと、アナログレコードの人気も再燃しているようです。自宅で過ごす時間が増えたことからホームシアターも引き続き人気とあって、本格的なオーディオも多様なライフスタイルに対応したモデルが増えました。選択肢が増えたいまこそ、自分の好みや家族のライフスタイルに合わせてより良い環境を模索してみたくなります。
サウンドクリエイトは、スコットランドのオーディオブランド「LINN(リン)」を要に創業した海外輸入オーディオの専門店。開業した1998年頃はコンポやラジカセを売る家電量販店か、マニアのためのオーディオ専門店しか存在していなかった秋葉原で、書斎や寝室、リビングなどの空間も提案するスタイルが注目を集めました。銀座に移転した現在も、豊富な試聴スペースでの聴き比べから、システムの提案まで、トータルに相談に乗ってくれます。さらには、現場でルームチューニングを含めた設置、調整までしてくれるとあって、マニアだけでなくオーディオビギナーにも人気です。
いい音で音楽を楽しむには、それなりの知識と覚悟が必要だったのは過去の話。「自分の好みにワガママになることが一番大切」と話してくれるのは、サウンドクリエイトの店長竹田 響子(たけだ きょうこ)さん。例えば音楽だけで良いのか、映画も見たいのか。家族も使いやすいものが欲しい、リビングでも違和感のないデザインが良いなど、いまの音楽との付き合い方を少しアップグレードさせるような要望も増えているといいます。「お客様に本当に合ったものを探すために、ご自宅に近い試聴環境を用意しています」とのことで、早速いくつかおすすめのセッティングを伺いました。
シンプルな構成で、リビングで音楽も映画も手軽に楽しみたい。そんなオーダーを叶えるセッティングがこちら。「サブスクリプションなどのデジタルメディアでも、驚くほど素晴らしい音響体験を楽しめます」という竹田さん。その言葉通り、スマホ操作の手軽さとは裏腹に、力強い低音と抜けの良い高音域がなんともバランスが良く、デジタルで完結しているとは思えない、豊かな音場が広がります。
「オールマイティに誰もが“あ、いい音!”と感じる艶やかさがありますよね。中域に厚みがあるので小音量でも崩れず、ホームパーティなどのBGMにしても会話の邪魔にならないクリアな音質が得られます。アナログなどへの拡張性も高いので、長く付き合えるベーシックな組み合わせとしておすすめしています」
LINN「MAJIK DSM/4(638,000円)」
プリメインアンプとネットワークプレーヤーが一体になったベストセラーの最新機種。上位モデルの最新技術を受け継いでフルモデルチェンジし、ビギナーから上級者まで納得できるバランスの良いモデル。置く場所を選ばないミニマルな外観はインテリアとしても秀逸なデザインで、これ見よがしでないところも人気の秘密。
Davone「Moxie(495,000円)」
イームズのラウンジチェアのような印象を与える曲木の技術をキャビネットに採用したスピーカー。木目の美しいシルエットからは、想像以上に力強い音が楽しめます。それでいてストレスを感じさせないクリアな音質は「リビングで家族や友人と楽しみたい」というスタイルにぴったり。
仕事をしているときも、家事をしているときも、日常のBGMとしてずっと音楽をかけていたい。そんな「ながら聴き」も立派な視聴スタイル。「電源ケーブル1本だけの手軽さは女性にも人気です」と、提案されたWi-Fiスピーカーは拍子抜けするほどあっけないセッティングですが、音を出してビックリ。広いワンルームでも音が隅々まで広がり、柔らかなフォルムと相まって、どこから音が鳴っているのか不思議に感じます。
「ナチュラルでクリアな音がどこまでも広がるので、店舗やオフィス空間などにもおすすめです。みずみずしくて豊かな音質が心地よいワイヤレススピーカーです。HDMI ARCの接続も可能で、大画面TVと接続して映画も楽しめます。手軽なデジタルコンテンツを極上のエンターテインメントに変えてくれる一台です」
LINN「Series3 301 1本(638,000円)」
雫のようなフォルムのキャビネットは天然の鉱物を粉砕して成形されたもの。1本で再生可能ですが、パートナースピーカーの「302(528,000円)」と組み合わせることでステレオでも楽しめます。セットアップやセッティングはスマートフォンの専用アプリで操作でき、自社開発によるアップデートで常に最新のエンターテインメントを提供してくれる。
モノ主義からスタイル主義へと価値観が多様化するなかにあって、「オーディオ疲れ」を覚えた人もいるといいます。純粋に“いい音を楽しむ”という感覚的な喜びだったはずのオーディオという存在は、“いい音は難しい”という固定観念も生んでしまいました。
「例えば“JAZZならJBL”みたいな言葉は、一つの時代の文化を表現する一面に過ぎなかったと思うんです。そういう言葉だけが一人歩きしてしまいましたが、理屈よりも感覚でとらえると意外と簡単に気持ちいい体験を得られると思います。ヴィンテージのスピーカーだって、年代の枠を超えてネットワークプレーヤーで鳴らしてみたら、とってもいい音がするんです。憧れのスタイルを試してみるのも良いですし、新しい魅力を見つけるのもまた楽しい。私自身、まったくオーディオに詳しくなかったのですが、いまとなっては一生付き合える最高の趣味だと思っています」
「コロナの影響で在宅の機会が増えたためか、新しいお客さまが増えました。加えて以前ご購入いただいたお客さま方の修理や使い方のお問い合わせも増えました」と竹田さん。せっかく持っているからと、久しぶりに音楽を聴く人が増えたのだといいます。また、音響システムが変わったことで「中学生のとき以来、久しぶりに音楽に没頭した」というお客さまもいたそうです。「“いい音があると生活は豊かになる”と思う。そんな暮らしに興味を持たれたら、好きなCDを持って、ぜひ一度サウンドクリエイトに来て欲しい」という竹田さんの言葉が印象的でした。もはや、一生かけても味わい尽くすことのできないほどコンテンツが溢れている現代、好きな作品をじっくりと楽しむことはとても幸せな時間ではないでしょうか。
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