特別な旅行体験を届ける
TENKU×MOKU
非日常空間で究極の食と美を体験するSAISONスペシャルイベント
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TENKU×MOKU
非日常空間で究極の食と美を体験するSAISONスペシャルイベント

霧島の大自然を抱く「TENKU」を作り上げた田島 健夫さんと、英虞湾に浮かぶ鮨オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」の堀 勇一さん。それぞれ山と海の雄大なロケーションで数々のゲストをもてなしてきた2人による夢のコラボレーションが実現しました。圧倒的な非日常空間で究極の食と美を体験する旅。TENKUでいったい何が起きているのか、その全貌とこのイベントに込めた関係者の想いに迫ります。

「TENKU 天空の森」の記事はこちら
「MOKU ISESHIMA」の記事はこちら

風土をまるごと味わう旅

三寒四温のある晴れた日。少し気の早い山桜が咲き誇る鹿児島県の霧島地方。すっかり春の気配が漂うこの日、大自然に抱かれたリゾート「TENKU」では特別な一夜が企画されていました。山を切り開いた広大な舞台を彩るのは、船かヘリコプターでしか辿り着けない伊勢志摩の鮨オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」の親方、堀 勇一(ほり ゆういち)さんによるシェフズテーブルと、ヴァイオリニスト寺下 真理子(てらした まりこ)さんによるプライベートコンサート。さらに、TENKUの主人である田島 健夫(たじま たてお)さんが提唱している「3D観光」を実現し、ヘリコプターでの遊覧体験と空からのチェックインなど、霧島の風土を余すことなく堪能できるという新しい旅の提案です。企画の狙いについて、株式会社クレディセゾン プレミアムビジネス開発部長の岸田 大輔(きしだ だいすけ)は「全く新しい、異次元の旅を体験していただけるのでは」と、自信をのぞかせます。

新しい観光の幕開け

TENKUではこの日、山桜だけでなく菜の花や草花たちが一斉に開花し始めていました。主人の田島 健夫さんは「山も草木も今日の日を祝福している」と、なんともうれしそうです。

「もう30年近くこの山を育ててきました。私はずっと、この場所は“お客様の旅の舞台”だと言い続けてきたわけですが、ある意味で今日はその集大成でもあり、新しいTENKUの幕開けとも言えそうです。今回のお客様のなかには、ご自身でヘリコプターを操縦してご家族と到着された方もいます。ほかのゲストの方にも空港からヘリコプターで霧島周辺を遊覧していただきました。これは何十年も前からヘリポートを準備してきた私にとって夢の瞬間です。移動そのものが旅の体験になるような、密度の高い3D観光を体験していただけたと思います。そして、伊勢志摩からは堀さんをお招きして、お客様は目の前で握られた海の恵みを頂く。夜になればグラスを傾けながら、寺下さんによるすばらしいヴァイオリンの演奏に酔いしれる。さまざまな垣根を取り払って、ただ目の前のお客様のために一流のプロフェッショナルが一致団結する。その一員でいられるのですから、これほどうれしいことはありません。お客様も幸せで幸運な方ですが、私もつくづく幸せ者です」

旅する鮨職人、再び

ディナーへ向けて、敷地内のキッチン棟で黙々と仕込みをする堀さんにもお話をうかがいます。ポルトガルまで出向いて鮨を握る“旅する鮨職人”を自認していた堀さん。MOKU ISESHIMAができてからはなかなか動けなかったと言います。

「前日に鹿児島に入って、4時過ぎから鹿児島中央市場に行って仕入れてきました。いやぁ、刺激的でした(笑)。もうすばらしい食材の宝庫で、見たことのない魚もいたりして本当に楽しかった。お米とお酢、わさびだけは自前のものを用意して、ほかはすべて市場に行ってからメニューを決めようと思っていたのですが、英虞湾とは自然そのものが全然違う。改めて、日本の自然の豊かさ、風土の多様さを実感しました。日本は旅にぴったりの国ですね。今回はいくつかつまみをお出しして、お酒と一緒に楽しんでいただいている間に鮨を握ろうと思っています。錦江湾のナミクダヒゲエビやオオアカムツなどを仕込んでいるのですが、そのアラ汁を最後にお出ししようと思っています。カーテンコールみたいですてきでしょう(笑)。この大自然と自分が共鳴した料理をお客様がどう感じるか。このライブ感を楽しんでいただけたらうれしいです」

TENKUに響く甘美な音色

そしてディナーの後には、バイオリニストの寺下 真理子さんによるプライベートコンサートが開催されました。ユニークなのは、ヴァイオリンの聴き比べを楽しめたこと。100年以内に作られた「新作」、約100〜200年前の「モダンイタリアン」、そしてヴァイオリンの形が完成した頃と言われる約300年前の「オールドイタリアン」まで、それぞれの音色の違いを楽しみました。さらに1697年製の「ストラディバリウス」での演奏も披露され、同じ楽曲で音の違いを聞き比べるという実に贅沢な体験も。「たくさんの人が関わって、長い時間をかけて熟成された音に魂が喜んだ」と、ゲストの感動もひとしお。寺下さんにもお話をうかがいました。 「生命の息吹に満ちたTENKUでの演奏は、同じ木からできているヴァイオリンも喜んでいるような気がしました。ストラディバリウスのヴァイオリンは300年前に作られたもので、当時の貴族たちもきっと今夜のゲストと同じようにお酒を飲みながら楽しんでいたのだと思います。これはなかなかコンサートホールでは体験することができません。今夜の音は、ひと味違う贅沢な体験になったと思います。また、それぞれのヴァイオリンの音の違いだけでなく、それぞれに合う楽曲も合わせてお届けできたのは演奏者としてもいい経験になりました」

300年の時を超えた一瞬の奇跡

今回使用したヴァイオリンは、自身もヴァイオリン職人であり、ディーラーでもあるカポラリ マリオさんが手配しました。「Gio Batta Morassi(1970年)」「Augusto Pollastri(1906年)」「Carlo Ferdinando Landolfi(1744年)」「Antonio Stradivari(1697年)」というラインアップに、「とても良いヴァイオリンを集められました。一晩でこれだけの音色が聞けるゲストはラッキーです」と、マリオさんも興奮気味です。

「いま、ヴァイオリンの市場価値はどんどん高くなり、それこそ一流のプレーヤーでもなかなか手にすることができません。Augusto Pollastri(アウガスト・ポラストリ)は、生涯で64挺しか製作されていない幻の一挺です。1908年にある一族が手に入れてから初めて市場に流通しました。一方、ストラディバリウスももちろんすばらしい楽器ですが、93歳までに600挺以上作られています。一言でヴァイオリンといってもさまざまな背景があり、製作者の物語があります。さらに、ヴァイオリンはしっかりと音が出るようになるまで30年ほどかかります。ですから演奏者と楽器との出合いは、長い歴史のほんの一瞬の奇跡のようなもの。今夜は作り手である私と、演奏者である寺下さんによるそれぞれの目線で楽器を語ることができました。ゲストの方にも喜んでいただけて良かったです」

未だ体験したことのない感動を

興奮の一夜が明けて、「すばらしい夜になった」と岸田さんは話します。

「寺下さんの演奏が終わったときに、お客様が涙を流していたことに胸を打たれました。私たちのサービスはこれだけの感動を与えることができるんだと、改めて想いを込めることの大切さを痛感しました。そもそも今回の企画は、ふるさと納税の特別プランを考えた際に出た荒唐無稽な夢のひとつでした。しかし、“天空の森でMOKUのお鮨が食べられたら”というアイデアが本当に実現してしまった。それぞれのすばらしいところを繋げてシナジーを最大限に発揮すれば、不可能だと思えることでも実現できる。そして、その瞬間を喜んでくれるゲストがいる。お客様の顔を思い浮かべれば、次々とアイデアが湧いてきます。これからも未だ体験したことのない特別なイベントを企画していきたいと思います」

最適化を超えた新しい旅の魅力

山桜を眺めながら数十年前の景色に思いを馳せる田島さん、サービスエリアで見つけた“鹿児島Tシャツ”を着てうれしそうに仕込みに励む堀さん、ヴァイオリンの魅力を懸命に伝える寺下さんとマリオさん。ゲストはもちろん、参加している関係者全員のいきいきと楽しそうな表情が印象的でした。これまでの旅は目的地までの移動と現地でのアクティビティが分かれ、ゲストは最適化されたメニューから「選ぶ」ことが中心でした。しかし、今回の旅は関係者全員が参加者となって同じ体験を共有するもの。最適化を超えた自由度の高い旅には、忘れがたい瞬間が生まれるようです。旅行のスタイルもニーズも多様化するいま、新しい体験価値が求められているのを実感するイベントとなりました。

TENKU 天空の森

〒899-6507
鹿児島県霧島市牧園町宿窪田市来迫3389
Tel. 0995-76-0777
受付時間:9:00〜22:00 年中無休

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://tenku-jp.com

MOKU ISESHIMA

〒517-0703
三重県志摩市志摩町和具4442
Tel.:05-9985-2022

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https://moku-iseshima.com

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