Surf and Turfの聖地へ
Pacific GOLF CLUB
Surf and Turfの聖地へ
Pacific GOLF CLUB

かつては“接待のためのスポーツ”というイメージが強かったゴルフですが、最近ではコミュニケーションを楽しむアクティクビティとして幅広い層に人気があります。とはいえ、やるからには楽しく上達したいというのが全ゴルファーの本音。2024年5月に神奈川県鎌倉市の七里ガ浜にグランドオープンした「Pacific GOLF CLUB」は、海辺のリラックスした雰囲気が魅力です。そのうえでゴルファーが合理的に上達できるコンテンツを徹底的に充実させたゴルフレンジということで、プレオープンの初日に取材してきました。

架空の物語が現実になる

神奈川県七里ヶ浜の国道134号線沿いに、まるでハワイのビーチ沿いにあるようなドライブインカフェ「Pacific DRIVE-IN」があります。ボリューム満点のハワイアンプレートや大ぶりなカップで出てくるコーヒーは、クラッシックなビーチカルチャーを体現しています。2015年のオープン以来、ローカルからも愛されてきました。そのドライブインが「もしゴルフ場をプロデュースしたら?」という架空のストーリーから生まれたのが「Pacific GOLF CLUB」というゴルフアパレルを軸に展開するブランド。そのブランド創立から2年が経った2024年、なんと本当にゴルフ練習場をオープンさせることになったのです。

コンセプトはSurf and Turf

一連の施設を手掛けるのが株式会社トランジットジェネラルオフィス(以下、トランジット)。大手町の「THE UPPER」をはじめとした飲食店運用や空間プロデュースなど、人々に影響を与える“遊び場”を創造する企業です。今回運営をするゴルフ練習場の名称は、ブランド名と同様の「Pacific GOLF CLUB」となりました。クリエイティブディレクターの姉川 輝天(あねかわ てるたか)さんにお話をうかがいました。

「私はもともとアパレルブランドにいて、トランジット代表の中村 貞裕とは一緒にラウンドしていました。そのなかで、ゴルフというカルチャーを取り巻くムードが変わってきているのをお互いに感じており、伝統や格式を重んじるスタイルも良いけれど、ハワイのビーチ沿いでリラックスしながらラウンドするようなムードも良いよね、となったのです。そこで、まずはアパレルから新しいカルチャーを提案していこうと、オフの日常着にもなるようなゴルフウエアを作りました。それがまさか本当にゴルフ練習場を運営することになるとは、夢物語が現実になった気分です。今回の話が出たときに、場所が鎌倉プリンスホテルの敷地にあった“七里ヶ浜ゴルフ場”ということもあり、サーフィンとゴルフをともに楽しむ“Surf and Turf”を体現できると直感しました。まずは練習場としてしっかりと内容を充実させながら、少しずつ新しいカルチャーやトレンドも提案していきたいと思っています」

最新の設備とレッスン環境

その言葉どおり、館内は最大280ヤードの距離がある打席が130並び、アプローチバンカーやパターエリアも完備。1階には40台の打球追跡システム「トップトレーサー・レンジ」を導入しています。これは自身が打った弾道や飛距離、クラブヘッドスピードなどのデータを分析できる打球追跡システム。2階には最大4名で利用できるプライベートブースも2区画導入され、トップトレーサー・レンジで仲間とバーチャルラウンドを楽しむことも可能です。

さらに、YouTubeでの登録者数が40万人を越えるティーチングプロ、三觜喜一(みつはし よしかず)さんが監修するレッスンスクールも始まります。5名のレッスンプロが所属し、スイングチェックはもちろん、バンカーや傾斜地でのレッスンやジュニア育成プログラムも充実させていく予定。リラックスした雰囲気のなかにも、真剣勝負に向けてストイックにトレーニングできる環境が整っているのも魅力です。

ゴルファーの実需はどう変わる?

さらに“トランジットらしさ”を感じさせる設備も充実しています。セルフで気軽にブレンドコーヒーやコールドブリューが注げる最新の「コーヒータップ」をメインとしたカフェ、東京の白金台からは「Pilates Studio eleven」によるピラティストレーニングスタジオ、この場所で25年のキャリアを誇るマッサージ施設など、これまでのゴルフ練習場に「あったら良いな」と思う設備が揃っています。今後はちょっとした仕事でノートパソコンを開けるワーケーションラウンジや、サーフィンスクールなども予定されているとのことで、ゴルフだけでなく心地良い休日を求める人が集まる場所になりそうです。「隣にはホテルもあるし、目の前は海。最高のロケーションで最高の時間を過ごしてほしい」と、姉川さんは話します。

充実のアイテムが揃うショップ

ブランドショップは、いままでオンラインストアのみの展開だった「Pacific GOLF CLUB」のフラッグシップストアとして展開。人気の定番POLOシャツを中心に、ゴルフウエアだけでなくラウンド時に活躍するグッズや、デイリーユースできるさまざまなアイテムを手に取ることができます。女性デザイナー2人組による「NAKED GOLF」や、ユニフォームにも採用されている「MAGIC NUMBER」とのコラボレーションアイテム、「BRIEFING」の限定アイテムなど、セレクトショップとしても見応え充分。ドレスコードが緩和され、ファッション感度の高いゴルファーが増えているいま、スタイリッシュなゴルフアイテムが揃うショップは貴重です。ゴルフ好きへのギフトなどにもぴったりで、今後もさまざまなブランドとのコラボレーションが楽しみです。

寛いだ時間が似合う町

トランジットは七里ヶ浜でPacific DRIVE-INやハワイアンべーカリー「Pacific BAKERY」以外にも、2008年にオールデイダイニング「bills」が入るWEEKEND HOUSE ALLEYも手掛けています。七里ヶ浜に対する思い入れについて、姉川さんにうかがいました。

「billsが立ち上がるタイミングで、スタッフが何名か湘南エリアに引っ越しました。その頃から七里ヶ浜周辺は都心にアクセスしやすく、タウン&カントリーが叶う独特な雰囲気を持っていました。葉山よりカジュアルで、おいしいお店もあって、美しいロケーションと利便性のバランスが良いエリアだったと思います。コロナ禍を経て、さらに知り合いやスタッフがこのエリアを生活と遊びの場に選ぶようになりました。人生や働き方が多様であることを許容しやすくなったいま、生活や遊びに対するスタンスに変化が生まれたのだと思います。そんな場所ではゴルフもライフスタイルの一部として捉えるニーズがありました。一日のなかに何度もオンとオフが存在するような、そんな寛いだライフスタイルが似合うエリアだと思います」

暮らしに寄り添うゴルフスタイル

もともと七里ヶ浜ゴルフ場として地元のゴルファーに愛されてきたこの場所は、「Pacific GOLF CLUB」として生まれ変わりました。しかし、プロジェクトの経緯をうかがっていると、その向こう側にはトレンドの変化だけでなく、近隣のニーズやゴルファーの実需に応える姿勢を感じます。そのバランス感覚こそ、世界のトレンドを常にリサーチしながら消費者のムードに合わせて社会実装してきたトランジットの本質なのかもしれません。Pacific DRIVE-INとPacific BAKERYを結ぶこのロケーションに「夢はPacific通りと呼ばれたらおもしろい(笑)」という言葉も現実味を帯びてきます。ゴルフに行くのに肩身が狭い思いをしたのは昔の話。「Pacific GOLF CLUB」は、ゴルフをやらない人にとっても心地良い時間を過ごせる場所になりそうです。ここから始まる新しいゴルフカルチャーが楽しみです。

Pacific GOLF CLUB

〒248-0025 神奈川県鎌倉市七里ガ浜東1-2-18
Tel.0467-55-8040(平日8:00〜21:00、土日祝7:00〜21:00)
営業時間:平日8:00〜21:00、土日祝7:00〜21:00
定休日:年中無休
※天候等により営業時間が変更または休止になる場合がございます。
※年末年始は営業時間の変更がございます。
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://pacificgolfclub.jp

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