静謐な森の庭で過ごす
Aman Kyoto
静謐な森の庭で過ごす
Aman Kyoto

茶の湯や書、陶芸など、日本美術の中でもひときわ華やかな「琳派(りんぱ)」が花開いた京都の鷹峯(たかがみね)地区。金閣寺として知られる「鹿苑寺」からわずかに奥まった、遺跡のような豊かな自然のなかに「アマン京都」はあります。山から湧き出る水のせせらぎ、長い年月をかけて苔むした銘石の石畳など、新緑が鮮やかな森に一歩踏み込むと、その瞬間から時間の流れがゆったりと変わっていくのを感じます。喧噪から隔絶された枯淡の森で過ごす、自分だけの時間。それは、なによりも贅沢で愛しい時間でした。

日本芸術の聖地「鷹峯」

京都の北側に連なる鷹峯三山の麓は、17世紀の天才芸術家、本阿弥光悦が琳派の源流を築いた地として知られています。豊かな自然を抱いた芸術村として栄え、のちに尾形光琳など多くのアーティストを生み出しました。また、将軍家や大名に仕えた医師が広大な薬草園を開いて野菜を栽培したことから、いわゆる“京野菜”の名産地でもあります。かつては「紙屋川庭園」と呼ばれたプライベートな森と庭を、リゾートとして蘇らせたのがアマン京都。その自然豊かな敷地は約24,000㎡、周囲の山林を含めるとおよそ32万㎡にも及びます。

実は日本で最初のアマンプロジェクト

京都でも最上級の西陣織を扱っていた以前の所有者は、三代にわたり40年もの歳月をかけてこの森を育んできました。この美しい森と庭に、リゾートとしてのポテンシャルを見出したのが、アジアを中心に多くのリゾートを手掛けてきた建築家ケリー・ヒル。日本におけるアマン出発の地を探し求めて長年にわたって日本各地を旅して、1998年にこの遺跡のような森の庭に出会いました。アマン京都は、アマン東京(2014年開業)、アマネム(2016年開業)に次いで、日本で3番目にオープンしましたが、そのプロジェクトは20年以上前から始まっていたことになります。

ケリー・ヒルの眼差し

小規模でプライベートな雰囲気に包まれるリゾートを思い描き、ケリー・ヒルが最初にデザインを書きはじめたのがおよそオープンの15年ほど前。何度もこの地を訪れ、何年もイメージを書き続けました。開業の前年、完成した姿を見る前にこの世を去ります。デザインを考えるときにいつも座って眺めていた庭の景石には、完成を見ることなくこの世を去った彼への敬意を込めたプレートが埋め込まれています。それはまるで、今でも自然を慈しむ優しい眼差しが向けられているかのようです。

自然に溶け込む建物

敷地内には、全部で10棟の建物が点在しています。大の親日家として知られるケリー・ヒル。当初は日本の伝統的な旅館をモダンに解釈したデザインをイメージしていたそうですが、建物を象徴的に据えるのではなく、あくまで自然との融和を目指しました。春を彩る桜から鮮やかな新緑が芽吹き、夏には青紅葉がきらきらと輝きます。野山の錦を見せてくれる紅葉の秋には一面が鮮やかに染まり、冬には椿がひときわ美しく色づく森の庭。パビリオンと呼ばれるすべての棟は、四季の移ろいと調和するように色調を抑えて設計されています。

自分の時間を取り戻す

客室はいずれも自然の景観を最大限に取り入れた、ミニマルな空間が印象的です。オリジナルの家具と照明は、シンプルながらもアマンらしい上質な雰囲気で統一されています。ゆったりとしたベッドルームや檜風呂から望める楓や杉は、いつまでも眺めていたい景色。よりプライベートなダイニング体験を求めるゲストには、キッチン付きのパビリオンでシェフズテーブルを満喫するのもおすすめです。
天然温泉をひいた露天風呂が魅力のスパ棟では、日本古来の季節感を取り込んだトリートメントが体験できます。スパのコース「シグネチャージャーニー」は、ユズやヒノキ、ハッカなどをブレンドしたオリジナルのオイルが贅沢。舞妓さんや芸子さんも使用するというコールドプレスで抽出された椿オイルをたっぷりと使用したトリートメントが特徴です。温まった身体がじっくりとほぐされて、頭や心のノイズまでデトックスされます。

日本料理の本質を貫く「鷹庵」

日本芸術の新たな世界を切り拓き、遠くフランスの印象派やアール・ヌーヴォーにも影響を与えた琳派のように、日本料理の伝統を守りながらも、さらなる可能性を追い求めるのが「鷹庵」。その意気込みは、琳派の文脈をいまに伝える陶芸作家、中村 卓夫さんによる器からも伺えます。金沢のミシュラン2つ星料亭「銭屋」の2代目主人、高木 慎一朗さんを総料理長に迎え、素材のポテンシャルを活かした料理と合わせるのは、ソムリエによるペアリングの数々。「日本料理の醍醐味は、その日に仕入れた素材で組み立てられた臨場感にあります。そして、料理だけでなく器やアートなどからもこの土地に積み重なった歴史や文化的な背景を感じて頂ければ、五感で旬の移ろいをいっそう楽しめると思います」と、副料理長の三田 紘司さん。喧噪から離れ、ひとときの非日常を堪能できる食体験です。

心まで満たすザ・リビング パビリオン by アマン

オールデイダイニングとして、滞在に彩りを添えるのが「ザ・リビング パビリオンbyアマン」。朝食からアフタヌーンティー、ディナーまで、森の庭を舞台に一日中過ごすことができます。料理は世界中で腕を振るってきた総料理長 鳥居 健太郎さんによるもの。自身の料理について伺うと「京の素材を中心に、世界中の料理からエッセンスを取り入れています。奇をてらうことなく、それでいて退屈にならない料理。どこか親しみを覚える味でありながら、密かに驚きを感じてもらえるのが理想ですね。長期滞在のお客さまも多いので、いつ召し上がって頂いてもフィットするお食事を提供したいと思います」と、まさにリゾートステイに相応しい料理の本質を語ってくれました。

進化し続けるアマン

アマンとは、サンスクリット語で“平和なる”を意味します。その想いを追求し、世界各地の“第二の我が家”としてゲストに最上の寛ぎとプライベートな空間を提供してきました。1988年にタイのプーケットにオープンした「アマンプリ」をはじめ、世界中の秘境に極上のプライベートリゾートを展開するアマン。現在では21カ国に32軒のリゾートを展開しています。総支配人の塩田 明さんにアマン京都の魅力について伺いました。
「保存された歴史だけではなく、生きた文化のある京都。アマン京都に滞在することで、観光だけでは触れることのできない奥深い魅力へ興味を持つきっかけにしていただけると嬉しいです。そのために、さまざまなアクティビティをご用意しています。これは、京都ならではの精神性からインスピレーションを得て頂けるような体験です。そして、心と体に安らぎを与え、ただ時の流れに身を任せて本来の自分を取り戻していく。それが私たちの提供するアマンジャーニーだと思っています」。
2023年には、北海道に「アマンニセコ」、虎ノ門に姉妹ブランドの「ジャヌ東京」など、続々と開業を予定しているアマン。こんな時代だからこそ、私たちは“平和なる旅路”をより求めてしまうのかもしれません。

ご優待

「アマン京都」の特別なご優待をご用意いたしました。

<スタンダードのお部屋をご予約された方>
■お部屋のアップグレード
例)芒→楢/楢→楓/楓→蛍
※1つ上のカテゴリへのアップグレードの為、上記のアップグレードの順番となります。
※スイートルームは対象外となります。
※ご到着時の空室状況により、アップグレードができない場合がございます。ご了承ください。

<鷹ヶ峯スイートをご予約された方>
■アマン・スパでのトリートメント 通常料金より20%OFF
■1滞在につき、2つのレストランおよびスパにてご利用いただける20,000円分のホテルクレジットをプレゼント
※ミニバー、インルームダイニング、テイクアウトのお食事にはご利用いただけません。
※未使用の場合でも返金はいたしかねますので、ご了承ください。
■2021年9月末チェックアウトまでの予約の方は、パーキング無料(通常5,000円)

[期間]
2021年6月24日(金)〜2022年3月31日(木)チェックアウト分までのご予約が対象となります。

[ご予約方法]
・ご予約はお電話でお願いいたします。
ご予約電話番号: 075-496-1334 (宿泊予約) 9:00~19:00(休日なし)
・ご予約の際、「PT MAGAZINEを見た」とお伝えのうえ、「紹介コード:0624」をお伝えください。
・お支払いには対象カードをお使いください。

※料金のご案内はBARレートとなります。
※ネットからご予約の場合はご優待の対象外となりますのでご注意ください。

[対象カード]
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスR®・カード

Aman Kyoto

〒603-8458 京都府京都市北区大北山鷲峯町1番
Tel. 075-496-1333 (ホテル代表)
075-496-1334(宿泊予約)
075-496-1335(レストラン予約)
Fax. 075-466-5333
Email. amankyoto@aman.com
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto

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