京都一のアートディストリクトに誕生
THE SHINMONZEN
京都一のアートディストリクトに誕生
THE SHINMONZEN

京都でもひときわクリエイティブな雰囲気が漂う祇園の新門前通り。2022年4月、白川沿いにグランドオープンするラグジュアリーブティックホテル「THE SHINMONZEN」は、10年もの歳月をかけて進められてきました。安藤忠雄による設計や、ジャン・ジョルジュによる京都初のレストランなど、刺激的な話題が詰まった“現代の宿”の魅力をご紹介します。

京都一のアートディストリクト

三条通りと四条通りのちょうど中間あたりを通る新門前通り。緩やかにカーブする白川や賑やかな表通りに抜ける小径など、街並みから京都らしい風情を感じます。その名の通り浄土宗総本山「知恩院」へと続く門前通りで、各国の要人が滞在した「長楽館」や祇園の料亭「中村楼」が外国人専用の宿泊施設を建てたこともあり、海外のゲストが多く訪れたそうです。彼らのニーズに応えるように象眼や七宝などの工芸品、焼き物などの骨董品を扱うお店が増え、一時は英語の看板ばかりが通りを埋めていたといいます。全長約400メートルの通りには「京都美術倶楽部」をはじめ、現在も70軒もの美術関連のお店が並び、京都随一のアートストリートとして多くのコレクターが足を運びます。また、懐石の仕出し料理専門店「京趣味 菱岩」や、「京舞井上流」の家元なども新門前通りにあるため、京都の文化を担うエリアとして発展しています。

オーナーはホテル経営の第一人者

そんな新門前エリアに新しくできたラグジュアリーブティックホテルが、「THE SHINMONZEN」。このプロジェクトを特徴付けているのが、建築家・安藤 忠雄やレミ・テシエ、ジャン・ジョルジュといった世界を代表するクリエイターの面々です。彼らを繋ぐ存在が、世界的なホテル経営の第一人者、パディ・マッキレン氏。ロンドンの「ザ・バークレー(The Berkeley)」や「クラリッジ(Claridge's)」「ザ・コンノート(The Connaught)」を擁する「メイボーンホテルグループ(Maybourne Hotel Group)」や、プロヴァンスの広大なワイナリーにアートとヴィラが点在するユニークな5スターホテル「ヴィラ・ラ・コスト(Villa La Coste)」などを手掛けるホテル経営の第一人者です。「彼は20年にわたって新門前通りの古美術商と関係を深め、多くのコレクションを集めてきました。そして、この場所に相応しいホテルを望んでいました」と話してくれるのは総支配人のカトリーナ・ウィさん。プロジェクトの経緯を伺いました。

「アートストリートである新門前通りを愛しているマッキレン氏は、ホテルを建てることでこの街とそのコミュニティに貢献したいと思っていたようです。偶然この立地に巡り会ったことでプロジェクトはスタートしました。10年もの時間をかけながら、長年の友人でもある安藤さんやジャン・ジョルジュとともに、このホテルを作り上げることができました。この街とアートに対する彼の想いが結実した場所なのです」

マッキレン氏の「THE SHINMONZEN」への思い入れは大変強く、彼の手がけた「ヴィラ・ラ・コスト」の姉妹ホテルとしました。「ドアの取手やルームキーもヴィラ・ラ・コストと同じものなんです。もう妹というより“ベイビーだね”ってスタッフからいわれているんですよ(笑)」。

まるで老舗のような風格

伝統的な京町家が並ぶ新門前通りを歩いていると、とても新築のホテルとは思えないほど周囲に溶け込んだTHE SHINMONZENが現れます。夕暮れ時から夜にかけ墨色のマットな外観がほどよく街の景観に沈み、窓から漏れる柔らかな光が白川の水面に映えます。マッキレン氏は日本の伝統的な宿泊施設である旅館のアイデアが大好きで、安藤氏に「伝統的な旅館の現代版」を依頼しました。全9室のゲストルームはすべてバルコニー付きのスイートルームとなり、安藤氏によれば「京都でも最も美しいとされる白川の水の流れや煌めきを楽しめるように意図した」空間となっています。「一期一会の出会いや季節を大切にし、唯一無二のホスピタリティとアートを提供するテーラーメードホテルとして最適な設計だと思います」と、カトリーナさん。暖簾をくぐると艶やかなコンクリートと白木の廊下がゲストを出迎え、プライベートな雰囲気に包まれます。

柔らかな光が落ち着く客室

客室内のインテリアデザインは、フランスのインテリアデザイナー、レミ・テシエによるもの。もともと家具職人としてキャリアをスタートし、現在は個人の邸宅をはじめ、プライベートジェットやメガヨットなども手がけ、ハイ・プロファイルな層から注目を集めています。フランスから取り寄せた大理石と檜風呂のコントラストや、フローリングと畳を調和させるモダンなインテリアなど、フランスと日本のエッセンスを調和させた空間設計は見事です。自然素材を中心に使った空間は光に満ちていて、なんとも開放的な気分に浸ることができます。また、館内にはマッキレン氏が世界中から集めた、ダミアン・ハースト、名和 晃平、清川 あさみ、シャルロット・ペリアン、杉本 博司、リ・ウファン、キム・ファンギなどのアートコレクションがさりげなく飾られていて、ゲストを驚かせます。

京都で最初の「ジャン・ジョルジュ」

そして、ゲストの食欲を満たすダイニングは、ジャン・ジョルジュが手掛けるレストラン。エグゼクティブ・シェフのアレクシィ・モコさんにお話を伺いました。

「ジャン・ジョルジュにとって、京都で初めてのレストランとなります。彼とやりとりをしながら、この場所でしか提供できないメニューを開発しています。私は毎朝大原の市場まで自転車で通っているのですが、早朝の澄んだ空気と景色が素晴らしく、この土地の食材で料理できることを日々嬉しく思っています。また、日本のアーティストとオリジナルの器なども制作しており、街からホテル、そして器から料理まで一貫してアートを感じて頂ける特別な体験をお届けしたいと思っています。お部屋やテラスでのお食事、パティスリーでのティータイムなど、さまざまなシーンでわたしたちの世界観をお楽しみください。」

地域とゲストを繋ぐ架け橋

さらに、このホテルに滞在するゲストの体験を特別なものにしてくれるのが新門前通りの古美術商です。器や酒器などの焼き物や掛け軸など、希少なものから比較的手頃なものまで、本物のアンティークに触れることができます。ひとつとして同じものを扱うお店はなく、海外からのゲストはもちろん、古美術に馴染みの少ない日本人にとっても実に新鮮な体験です。今回は三軒のご主人にお話を伺いました。

古美術「梶」 梶 高明さん

数あるお店の中でも比較的大型の店舗を構える「梶」。オーナーの梶さんは美術商としてだけでなく、さまざまな現場で美術や文化、歴史について教えています。北大路魯山人の器などがさりげなく置かれている店内でお話を伺いました。

「この街は文化で遊べるエリアだと思っています。うちの店は守備範囲も広いし、新旧もこだわっていません。古美術といっても昔はどれも新しかったわけで、単純に面白さや美しさを感じてもらえればそれでいいんです。知り合いから“京都には泊まりたいホテルがない”なんていわれたこともあったので、“THE SHINMONZENというプライベートな雰囲気のホテルができた”とご紹介させて頂けそうですね。うちは“文化を売る場所”でありたいと思っているので、コロナが落ち着いて国内外からのお客さんが戻ってきたときには一緒に“文化遊び”ができたら嬉しいですね」

古美術商「八木美術店」 八木 進さん

THE SHINMONZENの隣に位置し、さながらホテルショップのような関係にある「八木美術店」。奥に長い京町家の店内にはお皿や置物など、さまざまな古美術が隙間無く並んでいます。親子でお店を営む八木さんにお話を伺いました。

「“SHINMONZEN JAPAN”と言えば、海外で美術が好きな方なら認知されていると思います。各国のセレブリティやV.I.P.に限らず、海外からいらした方にとって日本の古美術は面白いようで、本当に楽しそうに店内を見ていかれます。わたしたちじゃ想像も付かないような使い方をするんで驚きますよ。テーブルにすると言って、20kgもある火鉢を手荷物で持って帰られたお客様もいました(笑)。THE SHINMONZENさんとはお隣さんですから、オープンしたらゲストの方にはぜひホテルのギフトショップのように気軽に立ち寄って欲しいですね」

「てっさい堂」 貴道 俊行さん

道具店と書画店、さらに高台寺にも店舗をかまえる「てっさい堂」。伝統的な京町家をリノベーションした店内はモダンで、調光を抑えた室内に坪庭の自然光が柔らかく射し込みます。ご主人の貴道(きどう)さんにお話を伺いました。

「うちは古伊万里などの生活に使える道具と、さまざまな書画を扱っています。このエリアは昔ながらの街並みを残しつつ、いまもこうして人々が暮らしています。古伊万里のお皿も、着物も暮らしのなかにあるものです。だからこの街は歩いているだけで、ショーウィンドウや着物からチラリと覗く帯留、白川の風景などがいろんなことを感じさせてくれます。一方で、昔から各国のゲストも訪れるエリアでした。八坂さん(八坂神社)などの神聖な場所と、祇園という人間らしい営みの狭間にある境界線のような街ですから、THE SHINMONZENには宿泊されるゲストとわたしたちを繋ぐ役割を担って欲しいですね」

またひとつ、京都の魅力が増えた

新門前の通りを歩いていると、観光客に交じってお稽古に勤しむ舞妓さんや芸子さん、仕出しのお料理を運ぶ職人さん、町家と町家の間の小径を抜けていく古物商のご主人など、生活と芸術が寄り添って共存しているのを感じます。その印象を「てっさい堂」の貴道さんに話すと、「それがこの街の日常なんです。宿泊するゲストも、たとえ一泊でも同じ町内に暮らす隣人なんですよ」と応えてくれたのが印象的でした。ホテルのゲストが地域に受け入れられることは、なによりも贅沢な体験です。それはTHE SHINMONZENが利益や効率ではなく、ゲストとの親密な距離感や地域コミュニティを大切にしているからこそ。京都の新しい楽しみ方がまたひとつ増えそうです。

ご優待

レストラン、バー、インルームダイニングでご利用いただける5,000円クレジットをサービスいたします。
また、下記のサービスを料金に含ませていただきます。

・京都駅からの無料のアライバルピックアップ
・無料のお部屋のミニバー利用
・無料の朝食

[対象条件]
・公式予約サイトからのご予約のみ対象となります。
・「その他、お問い合わせ」欄に、“セゾンプラチナ”とご入力ください。
・チェックイン時にセゾン・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードを提示いただき、チェックアウト時の支払いに該当のカードをご使用ください。

※ウェブサイト上で表示のレートがベストレート(最安値)となります。
※他の特典付プランとの併用はできません

[ご予約方法]
ご予約は、公式予約サイト内、「Reservation」からお願いいたします。

[対象期間]
2022年4月1日(金)〜2023年3月31日(金)までにご宿泊予約をお申込みされた方
※年末年始(12/30〜1/3)を除く

[対象カード]
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスR®・カード

THE SHINMONZEN

〒605-0088京都市東山区新門前通西之町235
Tel. 075-533-6553
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードがご利用いただけます。

https://theshinmonzen.com/jp/

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