遊びこそ癒やし
KAWANA
遊びこそ癒やし
KAWANA

2024年4月にグランドオープンしたばかりの「KAWANA」は、海に面した2部屋だけのリゾートホテル。これまで一般に情報を公開していなかったプライベートなアクティビティの拠点が、パブリック向けにリニューアルオープンしたというユニークな空間は、大人の隠れ家的な雰囲気を持つエリアに相応しい滞在先です。ベールに包まれていた全貌に迫ります。

大自然に抱かれた遊びの拠点

相模灘を望む伊豆半島東方は、海と山に抱かれた天然のアクティビティフィールド。世界ゴルフ場100選に選ばれる名門コース「川奈ホテルゴルフコース」をはじめ、釣りやサーフィンなど自然を舞台にしたスポーツに最適な遊び場です。地政学的にも貴重な自然は、地質遺産として2012年に「日本ジオパーク」に認定されました。伊豆エリア最大の「伊東港」では毎日新鮮な魚が水揚げされ、山には温暖な気候を活かしたミカン畑やしいたけ、良質な天然水によるわさびなどが育ちます。今回ご紹介する「KAWANA」は、JR伊東駅から車で約8分ほどの海岸沿いに誕生した宿泊施設。県道からさらに側道へ入り、ホテルから直接海にアクセスできるという恵まれたロケーション。眼前にはシンボルマークと全く同じかたちの無人島「手石島」が愛らしい姿を海に浮かべています。

陸海空からアプローチできる場所

建物は企業の保養所をアクティビティの拠点にコンバージョンしたもので、客室はたったの2部屋。中層階を3部屋ずつ抜いたというそれぞれ150㎡超の広大なスペースと、眼前に迫る海景が自慢です。ホテルというよりは“遊びに集中するためのサードプレイス”といった趣で、アクティビティのバリエーションは驚くほど豊富です。さらに驚くのがアプローチの方法で、車や電車の陸路はもちろん、施設にはボートやジェットスキーも着岸できるため、海で釣りをしてからそのままチェックインすることもできます。さらにヘリポートも完備され、自分でヘリを操縦して来るゲストもいるというから、そのスケールはなかなかダイナミックです。「遊びに本気になれる場所って意外と少ないのですが、ここはかなりのポテンシャルを秘めています」と話してくれたのは、自身も小型船舶の免許を持つ支配人、酒井 哲也(さかい てつや)さん。KAWANAの魅力についてうかがいました。

こんな宿泊施設が欲しかった

「私はもともと海外のホテルや国内の旅館で働いていたのですが、サーフィンやクルーザーの操縦などのマリンスポーツが好きで熱海に別荘を持っていました。この場所のポテンシャルは熟知していたので、宿泊施設として運営が決まった際に代表から支配人として誘われたのです。東京からダイレクトにアクセスできて、ゴルフやハイキングなどのマウンテンスポーツとサーフィンやシーカヤックなどのマリンスポーツが両立できる環境は魅力です。とはいえ、その遊びの入り口がわからない方も多いのではないでしょうか。いろいろなアクティビティの道具をそろえることや、準備や後片付けだって仲間がいなければなかなか大変です。私をはじめ、KAWANAのスタッフは船舶免許を持っている者も多く、スポーツもそれぞれの得意分野はなかなかの腕前です。お客様のご要望があれば釣りやクルージング、無人島での冒険など、いろいろなアクティビティのお手伝いすることができます。もちろん、ゴルフ場の予約も代行いたしますし、トライアスロンのトレーニングに最適なルートのご紹介といったストイックな情報もご提供できます。バリバリ仕事をして遊ぶ暇がないビジネスパーソンにこそ、便利な遊び場として活用していただきたいですね」と酒井さんは話します。

波の音に包まれる客室

客室はエレベーターホールを中心に左右に振り分けられています。2023年にリノベーションされた「MINAMO(水面)」は、リビング、ダイニング、寝室、浴室とそれぞれの空間が独立していて、どこからも海を望めます。広いデッキに出て海風にあたれば、まるでクルーズ客船に乗って航海しているような気分です。2020年に改装された「UMIHA(海葉)」は、白を基調とした150㎡の客室に約50㎡のコネクティングルームが用意されているのが特徴。2つの家族や3世代での滞在でもストレスなく過ごすことができそうです。マスターベッドルームは完全に遮光することもできるので、明け方まで釣りをして、午前中は寝ていたいというゲストにもぴったり。どちらもスペースにはかなりのゆとりがあるため、ゴルフクラブや釣り道具を部屋に持ち込んでメンテナンスをしたり、ロードバイクをコンディションに合わせてチューニングするなど、普通のホテルではなかなか実現できない使い勝手も魅力的です。

相模湾を独り占めできるサウナ

館内には客室のバスルーム以外にもサウナ付きのお風呂が2部屋用意され、それぞれの部屋がどちらかを予約する仕組み。プライベートな雰囲気を保ったまま、24時間リフレッシュすることができます。大理石の浴室にはセルフロウリュを楽しめるドライサウナを完備。ヒノキの水風呂も好みの温度に設定できるので、海を眺めながら心ゆくまでサウナを堪能するのもいいかもしれません。もうひとつの浴室はヒノキをメインにした大きめのサイズ。6名程度が同時に入浴できるので、家族や仲間と一緒に入浴を楽しめます。特筆すべきはサウナと水風呂から一望できる相模湾。通なサウナーも納得のロケーションで、絶景を独り占めしながら整う時間は格別。今後は温泉も掘る予定ということなので、アクティブな楽しみだけでなく寛ぐ楽しみも増えそうです。

地元に根差した食材をお好みで

メインダイニングでは、伊豆の大地と海が育んだ地のものをメインに、コース料理、鉄板焼き、そして鮨の3種類から選ぶことができます。さらに、デッキテラスではBBQやピッツァも選べるなど、季節やシーンに合わせた食事を楽しめます。シェフの松井 庸介(まつい ようすけ)さんは、ウユニ塩湖で有名な南米中央部のボリビア出身。11歳で帰国し、日本で調理師の資格を取得しました。

「横浜の割烹で修行し、一度ボリビアに戻って日本料理店の立ち上げを手伝いました。帰国後は炭火料理のお店などを任されていましたが、その後は出張料理人としてさまざまな場所でプライベートシェフをしていたんです。そこでKAWANAの代表と知り合い、保養所時代から管理人兼シェフをしていました。この場所は海も山も産地に近く、豊洲市場に出回らないような食材がおもしろいですね。アカイカやマグロの“天パ”など、この場所でしか食べられない食材をお好みの調理法でお出しするのがKAWANA流です。また、このエリアは夏のイメージが強いですが、四季の変化も美しく、季節の旬と食材との一期一会が実にドラマチック。今後はお部屋でのお食事やボリビア仕込みのシュラスコなどもお出ししたいと思いますし、逆にゲストの“やってみたい”というご要望にはどんどん応えていきたいです」

遊ぶことは究極の癒やし

KAWANAは「ゲストが何を望むか」によって体験に大きな違いが生まれる宿泊施設です。海を眺めてのんびり過ごすことも、ゴルフやサーフィンに打ち込むのも、大勢で賑やかに過ごすのも自由。ゲストの想像力やクリエイティビティでいかようにも変化します。食事に使われる食材でさえも、その日の仕入れによってはお楽しみが先延ばしになることもあるかもしれません。しかし、そのライブ感やダイナミズムは予定調和の滞在よりも、ずっと冒険心がかき立てられます。それはスポーツだけに限らず、旅行やイベントなどの遊びも同じで、そのときにしか出合えない体験があるからこそ真剣になる価値があるといえます。アクティビティフィールドとしてのKAWANAはまだ始まったばかりですが、人生の楽しみを大きく広げてくれる遊び場になることでしょう。大自然を舞台にどんな余暇を過ごそうか、そのワクワクこそが日常への活力となりそうです。

KAWANA

〒414-0043 静岡県伊東市新井484-30
Tel:0557-35-3600

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://premium-resort-club.com

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