自由診療の歯医者さん
田北デンタルクリニック
(日本歯学センター)
自由診療の歯医者さん
田北デンタルクリニック
(日本歯学センター)
サーバーメンテナンスのため、2021年10月27日(水)AM5:00〜8:00の間
PT MAGAZINEはご覧いただけません。ご了承ください。

ホテル「ザ・ニューオータニ」(千代田区紀尾井町)に直結して、地上30階建ての超高層オフィスビル「ニューオータニガーデンコート」がある。その7階にあるのが自由診療の歯医者さん「田北デンタルクリニック」(日本歯学センター)。わが国有数の一等地に建つ超高層ビルの歯医者さんといえば、いささか敷居が高そうに思えるが、サロンのような居心地の良いラウンジと、自由診療による歯科クリニックにしたのには訳がある。

VIPは歯がきれい

故・ダイアナ元妃の歯の美しさは、こぼれるような笑みとともに、多くの人を魅了したことだろう。おしなべて、ヨーロッパの王室の人たちの歯は美しい。たとえ王室に連なる人でなくても、ひとたび王室に入れば、歯だけはどこに出しても恥ずかしくないように美しく整えられるという。しかし、そうした人たちはどこで歯の治療を受けるのだろうか。わが国でいえば、TVに頻繁に登場する政治家や財界人、俳優、歌手、スポーツ選手、ニュースキャスターといった人たちである。このような著名人は世間に広く顔が知られており、街の歯医者さんの待合室で順番を待つ、というわけにもいかないだろう。「たとえ保険が使えなくても、居心地の良い個室で診察を待ち、時間どおりに治療を受けられ、頻繁に通わなくても済む歯医者さんを必要としているのではないか」、そう考えて日本歯学センターを開設したのが先代の院長、田北敏行先生だった。当時はザ・ニューオータニの「ザ・フォーラム(The Forum)」の中にあった。1973年のことである。

歯科医療の彼我の差

田北敏行先生は歯科医になった後、最先端の歯科医療を学ぶために南カリフォルニア大学歯学部に留学。そこで歯科医療の彼我の差を思い知る。保険診療で高度な歯科治療を行うには限界があり、自由診療の歯科医院を開設することにしたと言う。同時に、歯科医の卒後教育に力を入れるために日本歯学センターを併設。その後、1991年1月の竣工と同時にニューオータニガーデンコート7階に移転している。敏行先生は2014年、80歳で他界されたが、その跡を継いだのが敏行先生の長男で現在の院長、田北行宏先生だった。東海大学海洋学部工学科で海洋工学、カリフォルニアのメサカレッッジで生物学などを学び、父の跡を継ぐべく26歳で帰国、日本大学松戸歯学部に入学して歯科医となった。「10年ほど遠回りをしましたが、英語や工学、生物学を学べたことは、歯科医の仕事にプラスでした」と行宏先生。

世界で戦うために

クリニックには多くの著名人が通っているが、当時の患者さんで最も印象に残っているのはホンダの創業者、故・本田宗一郎さんだという。「病院に行くと病気になりそう」というほどの病院嫌いで、「入院するともっと健康になる健康院はないものか」というのが口癖だったとか。歯を治療した後も頻繁に歯のクリーニングに通われ、「世界のホンダ」の顔にふさわしいように、いつも綺麗な歯でいることを心がけていたそうだ。経営トップの歯が悪いと「会社まで軽視されることになる。世界の名だたるトップと互角に戦うにはまず、歯が綺麗でなくてはならない」そのことをよく理解していたのであろう。日本のサラリーマンの中には、歯の衛生に無頓着だったり、自分の口臭に気づいていなかったりする人を見かけることがあるが、会社を代表する立場になったら、まずは歯を綺麗に整えておくことが大切になりそうだ。

噛める喜び、食べる楽しみ

健康長寿の3要素は「栄養・運動・休養(睡眠)」をバランスよくとることとされている。その筆頭に挙げられている「栄養」こそ、歯の力のなせる技なのではないか。「しっかり栄養をとるには、自分の歯でよく噛むことです。食べ物を、消化酵素のいっぱい詰まった唾液とよく混ぜて胃に送り、そこで消化吸収しやすいようにしてさらに腸へ。美しい歯は実は、しっかり噛む力のある歯でもあるのです」と行宏先生。本田さんは「自分の歯で大福を食べられる」ことを大層、喜んだそうだが、噛むことは健康長寿の基本といっても良さそうだ。「ですから、このクリニックの最大の目標は、いつまでも自分の歯で噛んで、しっかり栄養をとって健康長寿を保つことなんです」と行宏先生。そのためのクリニックのしつらえは見事なものだ。

歯科技工所付きの歯科クリニック

インテリアの設計を手がけたのは、敏行先生の友人でもあった設計家の故・菊竹清訓さん。ラウンジ奥の円形のガラス扉を閉めると、そのまま個室の待合室になる。完全予約制なので、まず混み合うことはない。診療室は、治療用と歯のクリーニング用の2つ。ドイツ製フルリクライニングのデンタルチェアに体を横たえていると、そのまま眠りたくなる快適さ。さらに、歯科技工室も備えており、2名の技工士が常駐、その場で人工歯の調整を行う即応体制を取っている。最高級の診療設備に歯科技工所付きのクリニック。保険適用の範囲では、とてもやっていけないかもしれない。とりわけ、デンタルインプラント(Dental Implant)の技術について、行宏先生はハーバード大学歯学部やスウェーデン王立病院で長期講習を受け、海外の一流素材メーカーで繰り返し研修を受けた高い技術力をもつ。歯根骨に埋め込むチタン製の人工歯根は、最も上質なスイス製を採用、万一の場合は交換することも可能にしている。

デンタルIQを高めよう

高い技術力を備える一方で、歯科先進国フィンランドのトゥルク大学で予防歯科を学んだ行宏先生は、歯の治療をすることよりも「歯の治療をしなくてすむ虫歯ゼロの社会を作りたい」という使命感をもっている。予防歯科が広く行き渡っているフィンランドでは「国家的な取り組みによって、実際に虫歯ゼロの地域がたくさんあり、それが結果的に医療費の節約になっています」と言う。国民皆保険によって日本の平均寿命は大きく伸びているが、それを支えている年間医療費は30兆円をはるかに超えており、一般会計の国家予算(約100兆円)の3割以上にも達している。「経済格差がそのまま健康格差にならないように、まずは歯の知識格差を解消してデンタルIQを高め、予防歯科によっていつまでも自分の歯で噛める健康な歯」を願っている。土曜日ともなると、こどもを連れた患者さんが遊びにやってきて、託児所のような光景になる。行宏先生は、ゼロ歳児の時から歯の健康づくりになじむように、こどもたちに優しく接している。こうした地道な取り組みによって、蒔いた種が徐々に広がり、いずれ「虫歯ゼロ」の社会が実現するかもしれない。

先代の敏行先生の時代から毎月のように届くハガキ通信『歯学センターの窓から』は行宏先生に受け継がれ、この9月で118号にもなった。そこには、スウェーデン王立病院でインプラントや骨の再生医療を学んだ思い出、歯の健康に取り組むフィンランドの友人家族のことなどが丁寧に記されている。それを読むたびに、実直で控えめ、誠実で研究熱心だった、先代の温かな人柄をしっかり受け継いでいることを実感する。ちなみに、希望者にはこのハガキ通信『歯学センターの窓から』をお送りするとのことなので、ご興味のある方はぜひ、クリニックへご連絡を。

田北デンタルクリニック
(日本歯学センター)

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1
ニューオータニガーデンコート7階
Tel. 03-5276-5001
※セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、セゾンプラチナビジネス・アメリカンエキスプレス・カード、MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスカードがご利用いただけます。
https://www.takita-dental.jp/