世界を視野に入れたメガネのセレクトショップ GLOBE SPECS渋谷店つい入り浸りたくなる“世界一”のメガネ屋さん

東京・渋谷のNHK放送センターにほど近い渋谷区神南。その脇道を入ったビルの1階に「GLOBE SPECS(グローブスペックス)渋谷店」がある。外観のレトロな印象に劣らず、内部もクラシックな雰囲気にあふれている。しかし、よく目を凝らして見ると、それは最新の「クラシックモダン」などではなく、本物のアンティークで造形されている。

クラシックなたたずまい

グローブスペックス渋谷店を初めて訪れた方は、そのたたずまいの古さにとまどうことだろう。いわゆるメガネ屋さんのイメージとはあまりにかけ離れているので「これがメガネ屋さん？」と疑問に思われるかもしれない。しかし、それも一瞬のこと。やがていつの間にか、マッキントッシュの真空管アンプとジェンセンのビンテージスピーカー、それにガラードのターンテーブルが織りなす柔らかなジャズの世界に包まれていることに気付く。クラシックは100年以上前、ビンテージは30年以上前といった時代区分の仕方もあるようだが、古いものの中に価値あるものを見出し、それを大切にしている姿勢はまっすぐに伝わってくる。若者たちの隠れたデートスポットといわれるのもよくわかる。

世界中から集めたメガネの逸品

オーナーは岡田哲哉さん、61歳。大学を卒業して銀行に入ったものの、生来のオシャレ好きからファッションへの夢は抑えがたく、どうしてもそちらに気持ちが動く。しかし、弁護士や大学教授の身内に囲まれて育ったせいか、完全にファッションだけという世界には抵抗があった。そこで、ファッション性がありながら視力矯正というQOL向上の側面ももつメガネの世界に注目。「これならまだまだ自分の世界を広げられる」と確信して、大手のメガネ販売会社に転職したという。ニューヨーク勤務の際には「オプティシャン（米国でメガネ店を経営するのに必要な技術資格）」の資格も取得。現地ではメガネが視力矯正以上に、自分の個性を作るためのアイテムとしてファッションの一部にもなっていることを改めて認識。援軍を得た思いがしたという。グローブスペックスの1号店となる渋谷店は1998年にオープン、岡田さんが38歳のときのことだった。以来、メガネの逸品があると聞けば、世界中どこへでも出向くようになる。

視力検査は万全

岡田さんの活躍ぶりは、NHK総合テレビ木曜午後10:30〜の紀行番組「世界はほしいモノにあふれてる」（通称“せかほし”）でご覧になった方も多いのではないだろうか。メガネを追って軽々と世界をめぐり、さまざまな人々と親交を結ぶ岡田さんの様子がイキイキと描かれていた。岡田さんは世界中から、これはと思うブランドのメガネを日本に導入。現在、8ブランドの日本総代理店になっており、扱っているブランドは約40にも及ぶ。また、アパレルブランドとのコラボレーションやオリジナルブランドのデザインを自ら手がけるなど、アイウェアの新たなスタイルの発信も積極的に展開。これらのアイテムは国内外の眼鏡店やアパレルショップで新機軸のスタイルとして注目を集めている。
一方で、見えやすさの要となる視力検査においては長年使い込んだ機器で非常に精密に行っており、その検査を受けたくて、日本各地はもとよりわざわざ海外からやってくるお客様も多いという。

居心地のいい店内

岡田さんの願いは何より、お客様にメガネを楽しんでもらうこと。メガネをかけることがハンデになるのではなく、むしろ毎日心がうきうきして、格好いい自分を演出できていることを願っている。そのためには、お店自体が楽しくなくてはならない。多分に個人的な趣味もあるにせよ、お店の壁画やインテリアの装飾は、内外の友人知人、お店のお客様からいただいたものも多い。海外でアンティークの家具や細々とした調度品を探すのも楽しみのひとつだ。戦前、フランスで使われていた郵便局の仕分け用テーブルとスチールの棚が一体となった什器は、メガネのディスプレイにもぴったり。4台は国内で手に入れたが、足りない2台はフランスまで探しに行って購入したという。それだけに、本物のもつ歴史的な重厚感とオーラを放っている。

素顔の自分をさらに良くするのがメガネ

メガネは視力を矯正するのが目的だが、岡田さんは、メガネを必要としない人にもかけてほしいという。「メガネは、素顔の自分をさらに格好よく見せるもの。見られたい自分のイメージを、イメージ以上に見せてくれるのがメガネなのです」という。そんなメガネへの想いから現在でも自ら店頭に立ち、接客に勤しむ。　こうした姿勢と店舗づくりが評価されて、毎年ミラノで開催されている世界最大級の国際眼鏡展示会（MIDO展）でグローブスペックス渋谷店が2018年、世界最高の眼鏡店（Bestore Award、Innovation部門）に選ばれた。前年の2017年には、グローブスペックス代官山店が同展で「Bestore Award」を受賞しており、2年連続の受賞となった。岡田さんのめざす心地良さは、世界標準の上でも高い評価を得ているのである。

ファクトリーとミュージアムが同居する代官山店

「グローブスペックス代官山店」は2016年に現在の場所へ移転し、2018年9月に増床して2戸のビルを巧みに生かして新たな店舗を展開した。コンセプトは「Factory & Museum」。ファクトリーといっても実際にここでメガネを生産しているわけではなく、メガネの楽しさを紡ぎ出す工房としてハンドメイドのメガネを中心に構成し、東欧諸国や東ベルリンの工場をイメージしてインダストリアルな雰囲気を構成している。Museumのスペースでは岡田さんが長年にわたってコレクションしてきたヴィンテージものを展示しており、興味は尽きない。ショップをつくるにあたっては、岡田さんの周囲のアーティストやデザイナーが総出で協力。そのため、インテリアの随所にモダンな要素も垣間見える。代官山店にメガネを探しに行ったつもりが、展示に目を奪われてつい時間が足りなくなってしまう。

京都・新風館1階の京都店

2020年6月、京都のショッピングモール「新風館」のリニューアルにともない、「グローブスペックス京都店」がオープンした。グローブスペックスとしては初の関西出店となる。新風館は、元京都中央電話局としておよそ100年前に建てられたもので、重厚感にあふれている。ACE HOTEL京都（エースホテル京都）や映画館アップリンク京都など、20店舗の商業施設が入る。グローブスペックス京都店はその１階に位置しており、ユニークなデザインが異彩を放っている。それもそのはず、このお店のクラシックな家具調度、ヴィンテージものの什器を求めて、岡田さんはどれだけ世界と日本を行き来したことか、数知れない。その甲斐あって、デザインチームが奮闘。米ニューヨークで開催された2020年の国際眼鏡展示会（Vision Expo East）で「OPTImum RETAIL AWARD」のファイナリスト賞「トップ５」を受賞した。授賞式は5月にニューヨークにてオンラインでおこなわれたが、これほどのスピード受賞はほとんど例がない。京都店には多くのデザイナーとコラボしたオリジナルの製品が揃っており、訪れる楽しみがある。

ご優待

対象期間中、グローブスペックス渋谷店で眼鏡をお買いあげいただいた方、先着30名様にGLOBE SPECSオリジナル「非接触キーホルダー」をプレゼントいたします。
※なくなり次第終了とさせていただきますので、ご了承ください。

[対象条件]
プレゼントは「グローブスペックス渋谷店」でのみ対応します。
PTマガジンを見たとお伝えのうえ、対象カードでお支払いください。

[対象カード]
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

[対象期間]
2021年7月31日(土)まで