空気をアップデートする除菌脱臭機 SUNSTARのQAIS

自宅で過ごす時間が増えたことで、家のなかのニオイ対策や除菌への関心が高まっています。生活空間の空気を綺麗に保つことは、ニューノーマル時代における喫緊の課題といえそうです。そこで、機能性に加えてデザイン性やメンテナンス性にも着目して開発されたサンスターの「QAIS -air- 03」をご紹介します。

時代とともに変化する空気

いまでは一部屋に一台とまで言われるほど普及した空気清浄機。そもそものルーツは産業革命後のイギリスまでさかのぼり、誕生の背景には工業化が進んだことによる大気汚染がありました。同様に、日本でも高度経済成長期に光化学スモッグなどが深刻化したことで、フィルター式の空気清浄機が登場。その後、花粉症やタバコの煙、黄砂やPM2.5などが問題視されるとともに技術も進化し、小型化した空気清浄機が一般家庭に普及していきました。
空気は目に見えない存在ですが、実は時代とともに少しずつ変化していたのです。

家の空気に除菌脱臭機という選択

そして現在、テレワークや外出の自粛要請にともない、自宅で過ごす時間が増えた私たちの暮らし。自宅を快適にしたいと、ニューノーマル時代の心地よい暮らし方を模索している人も多いのではないでしょうか。生活臭はもとより、ペットの臭いや自炊が増えたことによる料理や生ゴミの臭い、空気中の菌やウィルスなど、これまでより家の中の空気についても気になることが増えました。家電量販店へ行くとさまざまなモデルが並んでいますが、空気清浄の性能に加えて除湿や加湿、脱臭などの機能に目移りしてしまいます。そんなかで気になっていたのが、2019年に発売されたサンスターの「QAIS（クワイス）」シリーズ。空気清浄機ではなく「除菌脱臭機」という独自のカテゴリを確立しています。企画から開発まで担当した渡邉拓也さんにお話を伺いました。

コロナ以前から始まった企画

「QAISシリーズはコロナ以降にニーズが高まっていますが、実は2016年からプロジェクトは始まっていました」と、渡邉さんは話します。サンスターと言えば「G・U・M（ガム）」シリーズなどの一般消費者向けオーラルヘルスブランドが有名ですが、実は工業用の接着剤や自動車関連の金属部品などでも私たちの暮らしを支えてくれています。今回開発された「QAIS」も、もともとはビルなどの空気清浄技術がベースとなっています。「歯周病やプラークコントロールなどの口腔環境をケアする流れから、医療施設や介護現場での課題に着目したのがきっかけです。病院のナースステーションなど、窓がなくて換気のしにくい場所の環境改善を目指しました」と話すように、「QAISシリーズ」の土台となるコア技術は、現在多数の病院や介護施設、鉄道車両などにも採用されています。

臭いのもとから抑制

「カラダがよろこぶ空気。」をコンセプトにしたQAISブランドに家庭用のモデルとして2020年に加わったのが「QAIS -air- 03」。除菌脱臭機能はそのままに、デザインやメンテナンス性、静音性能など家庭環境での使用に特化しています。渡邉さんによると「コンパクトなボディに96個の紫外線LEDを効率良く配置し、独自の技術で光触媒を塗布したチタンプレートの空間に空気を通します。この仕組みによって菌や臭いの元となる有機物を抑制することで除菌脱臭を可能にしている」のが、この製品の特徴とのこと。香りで臭いを隠すのではなく、独自の光触媒技術で臭いのもとへ作用する。この仕組みから、空気清浄機ではなく「除菌脱臭機」と名付けられたそうです。

嬉しいメンテナンス“ゼロ”の発想

「QAIS -air- 03」はフィルターの掃除や定期的な交換など、メンテナンスが不要（※1）。この点もユーザーとしては嬉しいポイントです。「この製品は、そもそもフィルターなどの消耗品を使って空気をキレイにする仕組みではないので、メンテナンスにかかる負担やコストは基本的にありません。一度スイッチを入れたら15畳ほどの空間（※2）を24時間、ずっと綺麗にし続けます。そのため余計な機能を省き、アルミの一体成形によるデザインや静音性にこだわり、生活の中で邪魔にならない存在を目指しました」と話す通り、スイッチも本体裏側に隠すように設置されています。一度スイッチを入れるだけで、その存在を忘れられる。“臭い”という目に見えない存在を相手にするからこそ、あえて存在感を消すというアプローチに、生活に根ざした目線を感じます。

※1 埃や異物が機器内に入るのを防ぐ、プレフィルターの手入れは必要です。
※2 1000Lでの脱臭試験の換算により、自社基準にて1時間で臭気を気にならないレベルまで軽減できる適応床面積の範囲の目安。

暮らしに溶け込むマルチフォーミング

光触媒技術による臭いの根本的な課題を解決し、機能を除菌脱臭に絞ることで実現したメンテナンスゼロの「QAIS -air- 03」。2021年の夏以降にはユニークなアクセサリーが発表されます。小型で振動もなく、メンテナンスがいらないという製品の特性を活かし、さまざまなオプションによって「壁掛け時計」や「ペンダントライト」、「スタンドライト」など、設置場所や使用するシーンが広がります。時代に最適化され、空気の質をアップデートしてくれるサンスター「QAIS -air- 03」の可能性はまだまだ広がっていきそうです。オンラインストア以外にも、シリコンバレー発のガジェット体験型ストア「b8ta（ベータ）」や「蔦屋家電＋」でも展開しているので、気になる方はぜひ直接体験してみてください。