食の安全性や生産背景が大切にされる今、ペットフードにおいても同じ思いを抱く愛犬家、愛猫家が増えています。ニュージーランド生まれの「ZIWI®︎<ジウィ>」は、独自の製法とエシカルな生産者によるピュアな素材だけを使うプレミアムペットフードブランドとして、世界20カ国以上で展開されています。現在のマーケットのトレンドやブランドの哲学について、スーザン・キャセディーさんにお話をうかがいました。
日本で初めてドッグフードが発売されたのが1960年代。当時は家族の一員というよりも番犬のようなイメージが強く、家のなかで飼うことさえ珍しい時代でした。およそ60年の間にペットを取り巻く環境は大きく変化し、フードも大きな進化を遂げています。犬種や年齢にあわせたラインアップも増え、個体特性に合わせたサプリメントなど、素材や製法においてもさまざまな選択肢から選ぶことができるようになりました。犬や猫に健康的な食事をさせてあげたいと願う各国のペットオーナーから注目を集めているのがニュージーランドで誕生した「ZIWI®︎」。「妥協のない最高の栄養を届ける」という哲学のもと、ニュージーランドの恵みをギュッと詰め込んだ最高峰のペットフードを追求しています。
人よりも羊の方が多い言われるほど、ニュージーランドでは家畜も含めて動物と暮らす文化が根付いていました。「1900年代までは、ペットも野生に近い給餌環境だったのではないかと思われます」と話してくれたのは、ZIWI Ltd.のグローバルマーケティング・ゼネラルマネージャー、スーザン・キャセディー(Ms. Susan Cassidy)さん。1980年代に入り、安価で手軽なペットフードが導入されるようになりましたが、決して品質が高いモノとはいえなかったそうです。
「ZIWI®︎を立ち上げたファウンダーの一人であるピーター・ミッチェル(Peter Mitchell)は、ニュージーランドは上質なラムやビーフ、魚介類などを世界中に輸出しているのに、粗悪な加工品になったペットフードを輸入するのはおかしいと感じたようです。しかし、生食では保存期間や日々の手間といった課題を解決できない。自身も愛犬家だったこともあり、良い素材を良いままペットに食べさせたいという思いからZIWI®︎は生まれました」
その最大の特徴は、「本来自然の中で狩猟しながら食べていたものを届ける」というもの。本来肉食の犬や猫は、肉をすばやく消化するために消化器官が非常に短くなっています。もし野生に近い状態で過ごしていたら、トウモロコシや小麦粉などを口にすることはなく、添加物も摂取することはありません。ですから、主食は牛や鶏の赤身をはじめとする高タンパクな素材を中心に、心臓やレバーなどの内臓部分も多く含んでいる食事が理想的です。さらに、少量のタンパク質と海藻や魚介類に含まれるミネラル、必須ビタミンを摂ることがバランスの良い食事といえそうです。「ZIWI®はシンプルなアプローチで理想のバランスを追求している」と、キャセディーさんは話します。
素材の栄養素を破壊せず、安定して長期間保存するために開発されたのが「Z-TWINTECH®エアドライ技術」。人工保存料を使用せずに“生の原材料の栄養”を閉じ込めることに成功しました。 肉や魚の栄養素を余すことなく混ぜ合わせ、空気を循環させながらゆっくりと乾燥させます。熟成肉を作る際に用いられる「ドライエイジング」という技術に近いかもしれません。病原菌を取り除きながら原材料の栄養を閉じ込めているため、「ZIWI®ピーク」のエアドライフード1食分には、水分を含んだ状態の生肉で換算すると約3倍の量の栄養価が含まれています。独自の手法は生の素材の良さとドライフードの利便性を兼ね備え、ジャーキーのような触感も生み出しました。
フードに使われる牛や鶏は、ニュージーランドで定められた5つの自由原則に基づく飼育基準で守られており、成長促進剤やホルモン剤を使用せず、放し飼いで育てられています。この背景には、ニュージーランドの文化に深く根差した「Kaitiaki(カイティアキ=守護者)」の存在があります。
「先住民のマオリには固有の自然観と哲学があり、私たちに素材を提供してくれる生産者の方々も同様です。自分たちが暮らす自然界に守られているという意識と同時に、自分たちも動植物を守る存在(ガーディアン)としての役割に誇りをもっています。彼らは、動物でも魚でも、自然とともに生きるという選択肢を大切にしています。これはルールではなく、私たちや彼らのライフスタイルなのです。とはいえ、ニュージーランドは決して大きな国ではないので、供給できる良質な素材に限りがあります。品質を維持しながら生産量を増やし、なおかつ環境への負担を増やさない。それはとても難しくもあり、とてもやりがいのあるチャレンジなのです」
現在、犬用のラインアップは総合栄養食としてもトッピングとしても使えるエアドライドッグフード「ZIWI®ピークオリジナル」とニュージーランド各地のテロワールを凝縮した「ZIWI®ピークプロヴェナンス」、そしてそれぞれの味が缶詰になったウエットタイプ、さらに同じ素材の「トリーツ」などがあります。猫用にも、トリーツ以外のドライとウエットが同様のバリエーションで用意されています。キャセディーさんは「鶏はフリーレンジ(放し飼い)、ビーフはグラスフェッド(牧草飼育)、魚も国際的な漁獲基準に則った素材だけを使用しています。とくに味付けは加えていませんが、きっと驚くほどよく食べてくれますよ」と、説明してくれました。現在は被毛の改善や関節症のケアなど、特定の症状に合わせた新商品も開発中。2023年中には発表されるようですが、いたずらにフレーバーやテイストのラインアップを増やさないところに自信を感じます。
いま、私たちを取り巻く食生活ではオーガニックやグルテンフリーなどの素材に関するもの、糖質制限や低GIなどの体調や症状に関わるもの、ハラルフードやヴィーガンメニューなどの価値観によるものなど、さまざまな選択肢が増え、尊重されています。私たちは自分にとって何が心地よくて大切なのかを自分で決めることができますが、ペットにとっては私たちペットオーナーの選択がすべて。自分で試すことのできないペットフードだからこそ、安心して選べるブランドを選びたいものです。19歳と22歳になる猫、14歳になる大型犬を飼っている身としても痛感します。さっそく長老猫の餌に混ぜてみましたが、糞の量が少なくなり、定期検診では体重も少し増えたようでした。獣医さんによれば、老猫にとっても消化が早い食事は胃腸の負担も少なく、運動への意欲や食欲にもつながることがあるそうです。今後も様子を見ながらあげてみたいと思いました。家族にとっての大切なパートナーだからこそ、毎日の食事で元気に過ごしてほしいと願っています。
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