「BAREN(バレン)」は抗がん剤治療などによるヘアロスに悩む女性に向けたケア帽子ブランド。主軸アイテムの「スカーフハット」は、かぶるだけでスカーフを巻いたように見えるターバン風のデザインが特徴です。自由に軽やかに、あなたやあの人を外へと連れ出してくれるスカーフハットをご紹介します。
ヘアロスとは、抗がん剤治療の副作用で髪を失うことや、加齢やホルモンバランスの乱れによる薄毛や脱毛症などをさすもの。周りの視線が気になって外出したくなくなるなど、日常生活に支障をきたすヘアロスは年齢を問わず多くの女性の悩みとして聞かれます。とくに「襟足やもみあげがあるのとないのでは、かなり印象が変わるんです」と話すのは、株式会社MAYK代表取締役の原 まゆみさん。原さんが立ち上げたケア帽子ブランド「BAREN」では、襟足まですっぽりと隠れるつくりにすることで首周りの印象をカバーしました。後頭部に丸みを持たせているのでシルエットが美しく、360度どこから見られても安心です。
もう一つ、ヘアロスによる印象を変えてくれる大事な要素が前髪ウィッグ。高級医療用ウィッグと同じ素材の人工毛で作られているので質感や色味が自然で、肌馴染みの良さも抜群です。生地の内側に隠れているマジックテープに装着する仕様で、長さや位置を自由自在に調整することができます。サイドに長さを持たせてあるため、気になるもみあげ部分もしっかりカバー。「色はナチュラルブラックとチョコブラウンの2色。カールやぱっつんなどスタイルが選べるようになっていて、気分やシチュエーションに合わせて楽しんでいただけます。ヘアアイロンもお使いいただけますよ」
スカーフのチェックやアンティーク調といった個性的なデザインパターンもBARENらしさ。この秋には、新たに大人用のアイテムが追加され、大人用16柄、子ども用7柄とラインアップも充実しました。つばがないので実用性が高く、カジュアルな職場やレストランなどでも失礼にならならないのもうれしいポイントです。
「柄物やターバンスタイルは抵抗があるという方も多いかと思いますが、あえてこれまでしたことのないスタイルに挑戦することでお洋服を選ぶ意識が変わり、いままでよりポジティブになってほしいという願いを込めています。ファッションが変わればメイクも変わり、闘病中であっても日々を楽しく過ごしていただけるのではないか。失ったものを取り戻すだけではなくて、新しい自分へとステップアップするきっかけにしていただけたらうれしいですね」
実は原さん自身もヘアロスに悩んでいた一人。現在も癌と闘病中です。子宮頸がんのステージ3と診断されたのは2021年のことでした。抗がん剤治療で髪を失うとわかり、医療用のウィッグやケア帽子を購入。「家族を心配させたくないという思いが強かった」と、当時を振り返ります。ところが色々と買い集めてみると、どれもいかにも病人といった感じがしてしまい気が滅入ってしまったそうです。また、締め付けやムレが気になり、結局かぶらなくなってしまう人も多く、一時的に普通の暮らしを諦めてしまう患者も多いのだといいます。「看護師さんに相談してみたところ、同じような悩みを抱えている人は多いと聞きました。これは需要があるかもしれない」と、「BAREN(バレン)」を立ちあげます。
決意を固めた原さんはすぐに事業計画書を作り、資金調達に奔走します。趣味の域に留まりたくないと法人化し、同時進行でサンプル作りに取り掛かったというからその行動力には驚かされます。「夫はハンドメイドのブランドを作るくらいのイメージでいたようで、びっくりしていましたね(笑)」と、当時を振り返ります。
おしゃれで一日中かぶっていても疲れないものをめざして何度も試作と試行錯誤を繰り返し、ついにスカーフハットが完成。思い立ってから1年も経たないうちにオンラインショップでの販売をスタートしました。「もともとWEBデザインをやっていたり、病気になる直前にはちょうどインテリア関係のオンラインショップの立ち上げに携わっていたことが良かったのだと思います。これまでの経験や経歴のおかげで、立ち上げにあたって必要な知識が揃っていたように思います」
「発売以来たくさんの感謝のお声をいただいていて、一つひとつ拝読しては感動して涙を流しています。一方で、帽子型のものや白髪のウィッグのご要望をいただいたりと、まだまだやるべきことがあると感じています。もともと自分の体験をもとに作ったアイテムではありますが、ヘアロスで悩む理由は人それぞれ。さまざまな方の悩みに寄り添っていけるように、私も挑戦を続けていきたいと思います」。現在は海外への販売に向けて準備中とのことで、今後は世界に向けて大きな広がりを見せてくれそうです。
実際にかぶらせてもらうと、セットが簡単でストレスを感じない装着感。ケア帽子とは思えないほどに高揚感を与えてくれるデザインにもわくわくしました。
そのまま贈り物にできるギフトボックスに入って届くので、ご自身用としてはもちろん、ヘアロスで悩む家族や友人、お子さんへの贈り物にも良さそうです。現在はオンラインストアでの販売のみとなりますので、ぜひ公式サイトからチェックしてみてください。
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://baren.tokyo