「THE HIRAMATSU 京都」に滞在しながら、グルメ・ディスティネーションとして京都の街を楽しむ。後編では寛ぎの客室をはじめ、和と融合したイタリアンの「リストランテ ラ・ルーチェ」、時を重ねるごとに魅力を増す「高台寺 十牛庵」などをご紹介します。移動の自粛が避けられない昨今において、最小限の移動で食のエンターテインメントを堪能するのは最高の贅沢と言えそうです。
滞在の舞台となる全29室の客室は、もっともコンパクトなスーペリアでも50㎡を超すゆったりとしたつくり。それでいて、入り口からの動線が格子や壁といった面で構成されているため、数字以上の奥行きを感じさせるレイアウトです。経年変化が楽しめる鉛の壁や、平安時代に珍重された京唐紙を伝統的な技で仕上げた「うすよう」と呼ばれる壁紙など、日本的な質感を表現した手仕事が随所に見られ、寛ぎのなかにもほどよい緊張感を与えています。「配線やスイッチなどを排し、ソファなども置かないことで凜とした空間に仕上げました」と、総支配人の岡本 圭司(おかもと けいじ)さん。廊下やちょっとしたスペースにも江戸中期に描かれた「洛中洛外図」や、陶芸家・辻村史朗の作品がさりげなく置かれ、館内を散策しているだけで京都の“はんなり”とした空気に触れることができます。
早朝は鴨川あたりをジョギングして、広々としたバスルームで朝風呂に入る。美味しい食事には、快適な睡眠と適度な運動は欠かせません。オムレツやフルーツなど軽めに済ませるつもりが、自家製のパンが美味しくていつもよりしっかり食べてしまいます。和食と洋食の両方を楽しむことができるのは、連泊したゲストだけに許された楽しみです。食後のひとときを館内でもひときわ静かな「蔵」でゆっくりと楽しんだら、腹ごなしの散歩に出掛けるも良し、部屋でゆっくりするも良し。朝から贅沢な気分に浸ることができます。
二日目のランチは、「高台寺 ひらまつ」の料亭「高台寺 十牛庵」へ。平安神宮神苑などを手掛けた庭師・七代目小川治兵衛による庭園と、名匠と名高い上坂浅次郎と北村捨次郎が手掛けた数寄屋造りの建築が見物です。約2000坪の敷地は、もともと大阪の豪商・清水吉次郎の別荘として建てられたもの。細部に至る匠の技、惜しみなく使われる銘木は、当時のトレンドを超えた贅の本質を教えてくれます。数寄屋造りとの調和を目指して名庭師が挑んだ庭園は、自然と時の流れ、そして日本人が磨いてきた技と美意識が融合した総合芸術。そんな空間でいただく食事は、忘れがたい体験となりそうです。
「雨が降ると“崩れ組み”と呼ばれる岩壁から滝のように水が流れて、風情があるんですよ」と、庭を案内してくれたのは「高台寺 ひらまつ」の総支配人、山田 登喜雄(やまだ ときお)さん。高台寺 十牛庵の魅力について伺いました。
「高台寺 十牛庵は、料亭でありながらカウンターもあるため、お一人でも会席料理をお楽しみ頂けます。料亭はフランス料理でいうところのグランメゾン。伝統を守りながら新しいことに挑戦する姿勢は、この庭を手掛けた七代目小川治兵衛の精神に通じるものがあると思います。その積み重ねが“数寄”であり、その集合体が料亭文化といえるでしょう。だから今の時代でも面白い。3月には八坂の塔に月がかかる姿が見える“藤の間”も、料亭ではあり得ないと言われたカウンターも、どちらもこの場所ならではの空間だと思います」
味わうことで季節を感じるのも、日本料理の魅力です。その神髄は、ひとつの食材を“走り” “旬” “名残”と季節の移ろいに合わせて取り入れていくこと。料理長、高増 伸哉(たかます しんや)さんによる高台寺 十牛庵の料理は、手間を惜しまず、素材の魅力を丁寧に引き立てたみずみずしい逸品です。
「本来の料亭は、芸妓さんや舞妓さんを呼んで、その季節に相応しい舞や遊びとともにお酒とお料理を楽しむ場所でしたが、いまではそんな風に過ごす旦那衆は少なくなりました。逆に、お一人でゆっくりと空間やお食事を楽しみたいというお客さまが増え、それもまた贅沢な時間だなと感じています。日本料理の魅力は、季節に合わせた食材と器の組み合わせによって広がる世界です。高台寺 十牛庵ではひらまつらしい日本料理を突き詰めながら、伝統と革新を繰り返していく。そんなお店が似合うのも、京都の街らしいなと思っています」
素晴らしい和の文化を堪能した後、ホテルへ帰る。この瞬間がなんとも贅沢な気分にさせてくれます。原了郭へ寄ってお土産に黒七味を買ったり、おやつに村上開新堂のプリンを買ったり、京都をじっくりと味わい尽くすことができます。美術館やアートギャラリーに立ち寄るのも、まだ見ぬ古刹名刹を巡るのも、自由自在。もちろん、部屋で本を読み耽ったり、昼寝をするのもまた格別な時間。「THE HIRAMATSU 京都」でなら、ひと味違う京都の魅力を感じることができるはずです。
最後の食事は、ホテルのメインダイニングともいえるイタリアン「リストランテ・ラ・ルーチェ」。存在感のある梁をいかした空間で、八寸に見立てたアンティパストやワインとのペアリングが楽しめます。フレンチのイメージが強いひらまつですが、代官山の「リストランテ ASO」はじめとするイタリア料理においても多くのシェフを輩出し、根強い人気を誇ります。「リストランテ・ラ・ルーチェ」のシェフにもその技と料理に対する想いはしっかりと受け継がれており、二種類の皿を混ぜて食べるパスタなどは、「驚いてもらおう!楽しんでもらおう!」というASOの精神に通じるものを感じました。
旅の最後を締めくくるに相応しい料理を楽しませてくれたのが、料理長の筒井 崇海(つつい たかうみ)さん。福岡県天神の「リストランテASO(現:リストランテKubotsu)」や大阪中之島の「ラ・フェット ひらまつ」、そして「レストランひらまつ 高台寺」で5年ほどフレンチを担当していたという生粋の“ひらまつシェフ”です。
「京都に宿泊のお客さまには無数の選択肢があるので、ホテル内のレストランだからといって来ていただけることが当然ではありません。ひらまつの最大の魅力は、個性豊かで優秀なシェフが多く集まっていること。「割烹 いずみ」の厨房からも刺激を受けつつ、フランス料理で培った経験も活かせるのが自分の強みだと思っています。ひらまつのどのお店でも出ないような料理をつくりたい。そのうえで、京都の一等地にあるホテルのメインダイニングとしてきちんと成立させる。これまで経験してきたことを一皿に込めて、チェックインからチェックアウトまで満足して頂けるレストランでありたいと思っています」
京都の食材をベースに繰り広げられる料理の数々。部屋で二日間を振り返ると、美味しかったというよりも “楽しかった”と感じるのです。それぞれのレストランを巡っただけであれば、ひとつひとつの体験は原色のような感動で終わってしまうところですが、「THE HIRAMATSU 京都」というキャンバスがあることで、まるで印象派の絵画のようにひとつの体験として浮かび上がってきました。それは“食事をすることの楽しさと喜び”です。その本質を五感で堪能することは、いまもっともエキサイティングな旅かもしれません。
「THE HIRAMATSU 京都」の特別なご優待をご用意いたしました。
[ご優待内容]
「1泊 夕食付+朝食付」を正規の料金から5%割引にてご利用いただけます。
夕食は下記の4つよりお選びいただけます。
「リストランテ ラ・ルーチェ」
「割烹 いずみ」
「高台寺 十牛庵」
「レストランひらまつ 高台寺」
[ご優待対象期間]
2022年8月31日(水)まで
※お支払いは対象カードをご使用ください。
※料金は、お部屋のカテゴリーによって異なります。
※3日前までのご予約が可能です。
[ご予約]
公式サイト予約ページ(左記サイトでは5%割引での料金を反映しております。)
[対象カード]
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
MileagePlusセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスR®・カード
〒604-8174 京都府京都市中京区室町通三条上る 役行者町361
Tel. 075-211-1751
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードがご利用いただけます。
https://www.hiramatsuhotels.com/kyoto/
〒604-8174京都府京都市中京区室町通三条上る 役行者町361
Tel.075-211-1751 (ホテル代表)
営業時間:公式HPよりご確認ください。
定 休 日: 不定休
ご予約:お電話または予約ページから
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードがご利用いただけます。
https://www.hiramatsurestaurant.jp/la-luce/
〒605-0826 京都府京都市東山区高台寺桝屋町353
Tel.:075-533-6060
営業時間:公式HPよりご確認ください。
定休日:月曜日
ご予約:お電話または予約ページから
セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードがご利用いただけます。
https://jugyuan.jp