アウトドアとインドアを繋ぐ場所
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
Snow Peakの複合型リゾート
アウトドアとインドアを繋ぐ場所
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
Snow Peakの複合型リゾート

多くのキャンパーから支持されているアウトドアブランド「Snow Peak」。2021年に動き出した「Snow Peak 未来構想プロジェクト」の一環として、2022年春に誕生した「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」は、キャンパーだけでなくあらゆる人が楽しめる施設です。ストイックなアウトドアライフではなく、あくまで楽しく心地よい“野遊び”を提案するブランドの世界観をご紹介します。

野遊びファン待望の温浴施設

2011年に新潟県三条市の本社を「HEADQUARTERS」としてアップデートしたSnow Peak。「人生に、野遊びを。」をコーポレートメッセージに掲げる同社は2011年に本社に併設する約5万坪のキャンプフィールド「Snow Peak HEADQUARTERS Campfield」をオープン。キャンプ場の運営だけではなく、必要なキャンプ用品がすべてレンタルでき気軽の1泊2日のキャンプ体験が楽しめる「手ぶらCAMP」の提供など、より多くの人にキャンプを楽しんでもらう環境を作り、コミュニティブランドとしてアウトドアの間口を広げています。そして、2022年4月には本社敷地内にSnow Peak初の温浴施設を中心とした複合施設「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」をオープンしました。圧倒的な自然のなかで心地よいひとときを過ごせるスポットです。

大量の薪をあしらった隈 研吾による設計

到着して最初に目に入るのが、大量の薪をあしらった独特のファサードが印象的な本館。SPAゾーンと2つの食事処やストアをそなえ、チェックインなども行われる玄関口です。設計は隈 研吾(くま けんご)によるもの。2020年には長野県・白馬村に開業した体験型複合施設「Snow Peak LAND STATION HAKUBA」の設計も手掛けています。薪が並べられた天井は一見ランダムに見えますが、3種類の長さの薪を緻密にレイアウトしたもので、その数なんと1万5千本。「建築の存在感が消え、自然を感じて欲しい」という隈氏のコンセプトを体現するように、Snow Peakを象徴するアイコンとして自然と室内空間を繋ぎます。

雄大な自然に浸るヴィラ

森の中に佇むヴィラは全部で3棟あり、100平米の「Villa suite / Earth」1棟、50平米の「Villa junior suite / Snow」「Villa junior suite / Forest」2棟の2タイプが用意されています。部屋の奥に向かって斜めに構成されたピクチャーウィンドウにより窓の外の森へと視線が誘導され、眼前の大自然に包まれたような不思議な感覚にとらわれます。アルフレックスのインテリアが置かれ、ゆったりと構成された空間は、しっとり上質。全体的に落ち着いた色合いが実に控えめで、「主役はあくまで自然」というコンセプトがリラックスさせてくれます。

ミニマルな滞在空間「住箱」

もうひとつの宿泊施設が、ミニマルなモバイルハウス「住箱(じゅうばこ)」。こちらも隈氏による設計で、「旅をする建築」がコンセプトです。わずか14㎡というコンパクトな空間でありながら、巧みにレイアウトされた窓や高さを抑えたインテリアによって窮屈さを感じることはありません。シャワーブースとトイレも備え付けられており、居住性がしっかりと確保されているのも嬉しいところ。自然との一体感をより感じたい方におすすめの滞在空間です。

名峰「粟ヶ岳」を臨むSPAエリア

目玉のSPAエリアは、本館の地下にあります。パノラマウィンドウから臨めるのは三百名山のひとつ「粟ヶ岳(あわがたけ)」。内湯とシャワーエリアを隔てる壁の高さは、身体を洗う際に椅子に座るとちょうど山並みが目に入るように設計するという徹底ぶり。天然温泉の露天風呂も冬場は41℃ですが、夏場は39℃と絶妙な湯加減に設定されています。「ゆっくり景色を眺めたい」というゲストの気持ちに応える心配りに脱帽です。ストイックなサウナーも虜になるというサウナスペースは、まるで大自然のなかで焚き火を囲んでいるようなデザイン。1.2mの深さまで浸れる水風呂を堪能したら、ぜひテラスで外気浴をお楽しみください。身体が自然に溶け込んでしまうような没入感を味わえます。

フレンチに日本料理のアプローチが融合

身も心もデトックスしたら、美味しい食事でお腹を満たしたいところ。「Restaurant 雪峰(せっぽう)」のシェフ、土門 一滋(どもん かずしげ)さんは山形県鶴岡市出身。鍛え抜かれたフレンチの技法に和のテイストを加えているのが特徴です。土門さんは雪峰の開業にあたって、ミシュラン三ツ星を獲得した日本料理の名店「神楽坂 石かわ」の石川 秀樹(いしかわ ひでき)さんのもとで同店の和食を学びました。「日本料理の食材に対するアプローチに感銘を受けた」といいます。

「オペラと能のように、同じ演劇でも日本とヨーロッパではまったく考え方が違いますよね。その違いを目の当たりにしたというか、素材の味を最大限に活かす日本料理の考え方は新鮮でした。下田郷というこの地域は雪解け水を含んだ食材の宝庫なので、自分の料理がどこまで進化するか楽しみです。この地域でしか採れない“鹿熊(かくま)”という秘境米があるんですが、その生産者の元へ訪れたときの美しい景色は忘れられません。人との繋がりがあって初めてたどり着ける食材ばかりなので、ゆっくりこの土地と呼吸を合わせながら旬の魅力を伝えていきたいですね。ちなみにお米はSnow Peakの土鍋セットで炊いているんです。ビックリするほど美味しいですよ(笑)」

自然へのやさしい目線

この場所に滞在していて感じるのは、Snow Peakというブランドの優しさでした。野外という過酷な環境を舞台に遊ぶアウトドアにおいて、「もっと気楽に楽しめば良いんだよ」と、私たちのハードルを下げてくれます。テントの張り方が分からなくても、自然のなかで過ごすことの面白さや心地良さを感じることは誰でもできる。美しい山並みや温泉のやさしい温もりを知ることで「この環境を大切にしたい」という気持ちが自然に芽生える。そんな、アウトドアの本質に触れる体験でした。キャンプフィールドのユーザーも含めて日帰りでも利用できるので、気軽に立ち寄ってみてください。

Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS

〒955-0147 新潟県三条市中野原456ー1
Tel. 0256-46-5650

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://www.snowpeak.co.jp/fieldsuitespa/hq/

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