遊びのフィールドがもっと広がる
THULE/スーリー
遊びのフィールドがもっと広がる
THULE/スーリー

「子供を育てながら、気持ち良く体を動かして汗を流したい」という願いを叶えてくれるのが、子供と一緒にランニングが楽しめるジョギング用ベビーカー「Thule Urban Glide 2」。さまざまなアクティビティギアを安全かつスタイリッシュに運ぶためのキャリーブランド「THULE(スーリー)」からリリースされ、2023年春夏頃にはいよいよ日本でも発売される予定です。さらに、今後は子供向けのアイテムが次々とリリースされるようで、アウトドア好きのフィールドをますます広げてくれそうです。

ものづくりの哲学が支えた80年

スーリーはスウェーデンに本社を置く世界最大のカーキャリアメーカーで、その歴史はエリック・トゥーリンよって金属加工の企業としてスタートしました。当初は川カマス用の釣り針や漁具を製造していましたが、のちに金属加工技術を生かして車のヘッドライトカバーなどの製造をはじめます。自動車が一般家庭に普及してきた1962年に、初めてスキー用キャリア「Thule Ski Rack(スタンダード)」を開発。以来、ルーフラックやボックスなどのアクティビティ用キャリアをはじめ、ベビーカーやラゲッジ、モバイル用バックパックなどのキャリーツールをリリースしています。「そのすべてに一貫しているのは、ものづくりへの哲学で、安全性と耐久性を兼ね備えた美しい道具であり続けようという姿勢があります」。そう話してくれたのは、セールス&マーケティングコーディネーターの川澄 祐輝(かわすみ ゆうき)さん。

革新的な「1061システム」

1960年代のスウェーデンにはカーキャリアを製造販売するメーカーが多く存在していました。スーリーにとっても1970年代以降のレジャー産業が追い風となり、北欧からヨーロッパ、北米までシェアを伸ばします。しかし市場が大きくなるにつれて車種も増え、対応パーツを用意するだけでも膨大なコストが発生するようになりました。そんなある晩、2代目のウィリス・トゥーリンが寝ているときに画期的なアイデアを思いつきます。ところがそのまま寝てしまい、せっかくのアイデアを失念。その後、無事に思い出せたのが「1061システム」という「フット」と「キット」を分けて構成する仕組みでした。ルーフに取り付ける「ベースキャリア」の「クランプ」部分のみを車種ごとに用意し、その上に積載するギアに合わせて「キャリア」を選ぶというもので、このシステムによって、車種とギアの組み合わせが無限に広がりました。「もし思い出せなかったら、現在のスーリーはなかったかもしれません」と、川澄さんは笑います。

豊かなカーライフからライフスタイルへ

トレンドや市場ニーズの変化を恐れず、愚直なまでに安全性と利便性を追い求める姿勢は、移動手段としてだけでなく豊かなカーライフを謳歌する人々に広く浸透していきます。こうして世界最大のキャリアメーカーへと成長したスーリーは、スキーやスノーボードなどのスノーアクティビティをはじめ、カヌー、サイクリングといったアウトドアスポーツ、釣りやサーフィンなどのマリンアクティビティまで、レジャーツールを運ぶのに欠かせない存在になりました。2014年にはスウェーデンでの上場を経て、オランダのチャイルドシートメーカーやアメリカのルーフテントメーカーなどを買収。規模を拡大してもいたずらに効率や生産性を求めず、現在でもベースキャリアやルーフボックスなどの基幹製品は自社一貫製造を守り、カーライフからライフスタイルへとマーケットを拡大しています。

すべては「Bring your life」のため

コーポレートスローガンに「Bring your life(大切なものを安全に運ぶ)」を掲げるスーリーでは、カーキャリアだけでなくさまざまなライフステージに対応したアイテムをリリースしています。最近ではスーリーのバックパックなどもよく見かけるようになりましたが、キャリーブランドの本質を体現するアイテムといえるのがベビーカー。しかも、一般的なモデルだけでなく、子供と一緒に走るためのマラソン専用モデルもラインナップされているのが嬉しいところ。川澄さんは「子供が生まれたのを機にジョギングやレジャーを諦めてしまうのではなく、どうすれば一緒に、安全に楽しむことができるか。その発想がいかにも北欧らしい」と話します。トレイルランニングのヨーロッパチャンピオン「エミリー・フォースバーグ」も、「Thule Glide 2」で子供と一緒にトレーニングをしていたそうですから、その性能は折り紙付きです。

「Thule Urban Glide 2」が日本でも発売

「Thule Glide 2」より、もっと手軽にジョギングなどを楽しめるモデルとして日本でも発売されることになったのが「Thule Urban Glide 2」。さっそくお借りして近所の公園で試走してみましたが、大型のボディとは裏腹に大径のエアタイヤはスムーズそのもの。重量こそあるものの、しっかりとした剛性感と相まって、走っていても負担には感じません。大きなラゲッジスペースもシンプルで使いやすく、ワンタッチで折りたためば車のトランクスペースにも十分収まります。シェードを深く下ろすことができるので日差しも気にならず、子供の姿勢を背面のスリングで細かく調整できるなど、走っていても子供がすぐに寝てしまったほど快適なようです。フロントタイヤは高速走行時にはしっかりとロックすることもでき、マニピュレーターで直進性を調整できるなど本格的。エクササイズのときだけでなく、普段使いしたくなるほど使い勝手の良いモデルでした。

これからも大切なものを運ぶために

今回1ヵ月近く「Thule Urban Glide 2」を試してみて、徹底的に作り込まれた完成度の高さに改めて感心しました。ライフステージの変化に対して、柔軟に、そして積極的に対応しようというブランドの気概を感じさせます。欧米では0ヵ月から乗せられる新生児用アクセサリーも売れているそうで、子供が生まれても暮らしに遊び心を取り入れる姿勢は見習いたいと感じました。さらに、近年ではモバイルツールのキャリーアイテムも人気で、市場が急拡大しているというのも頷けます。「デュアルライフやワーケーションなど、家族で移動しながら働いたり、生活することが当たり前の時代になってきた」と川澄さん。まさに“遊動の時代”にふさわしいライフスタイルブランドへと進化しているようです。今後はチャイルドシートや、愛犬を運ぶドッグクレートなどもリリースされる予定とのことで、ますます広がる「Bring your life」の世界。大切なものが多い人も自由に、快適に移動できる時代を期待したくなります。

THULE

「Thule Urban Glide 2」の発売は2023年の春夏を予定しております。 詳しくはスーリージャパンまでお問い合わせください。

セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードが
ご利用いただけます。
https://www.thule.com/ja-jp/

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